TOP>>レポート>>MATCH OF THE WEEK>> #97 11/11 関東社会人サッカー大会 2回戦 青梅FC vs 鹿島さわやかFC
matchreport

#97 11/11 関東社会人サッカー大会 2回戦 青梅FC vs 鹿島さわやかFC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #97

青梅FC 3得点からの3失点も、最後の最後で勝利をもぎ取る

11/11(土)11時 熊谷スポーツ文化公園補助競技場
第46回 関東社会人サッカー大会 2回戦
青梅フットボールクラブ 4-3 鹿島さわやかFC

前日に行われた1回戦。青梅フットボールクラブは3-2でフットボールクラブ真岡21を退けたが、苦しい試合だった。前半に先制を許し、FW岩田朗のPKで追いつくも、再び勝ち越される展開に。

最終的には岩田が2点を加点し、エースのハットトリックで2回戦進出した。1点差の勝利となったが、関東リーグ昇格に向けて結果を出した形だ。

FW岩田へのマンマークを利用して中盤を支配

一夜明けて迎えた2回戦。鹿島さわやかFCを相手に前半から攻勢を強めていく。前半19分、MF福井佑太の目の覚めるような素晴らしいミドルシュートで先制に成功する。鹿島さわやかは守備を第一に考え、190cmのFW伊藤健二にロングボールを送る。

それに対して青梅は、相手に長いボールを蹴らせないよう、声を掛け合って徹底する。仮に蹴られてもセンターバックが冷静に対応し、周りの選手がセカンドボールを拾うことができた。鹿島にペースを渡さないまま、青梅の時間が続く。

鹿島は、青梅に対して特別な策を用いてきた。それはエース岩田に対する徹底したマンマーク。DF小林陽二が青梅の背番号10を常に監視することで、相手のストロングポイントを封じようとしていた。だが岩田を警戒するあまり、鹿島のディフェンスラインが深くなり、統率が取れていたとは言い難かった。

「中盤で回せるという所では良かった」と青梅・北原由監督が言うように、最終ラインが前に出て来られない状況を利用し、中盤を支配していく。

じわじわと相手ゴールに迫ると、31分にCKを得る。MF栗島亮一の高精度のキックに、DF福田寛が頭で合わせてリードを2点に広げた。

そして前半アディショナルタイムには3点目を奪う。縦パスを受けたFW吉田幸史がターンして前を向くと、相手ディフェンダーと交錯しながらボールは渡さず、そのまま冷静にゴールへ流し込んだ。青梅は、セーフティーリードとも言える3点差をつけて前半を折り返した。加えてハーフタイムには、集中を切らさぬよう選手同士で確認しあった。このまま後半も戦い、難なく準決勝に進出できる…はずだった。

◆前後のページ | 1 | 2 3