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#94 10/28 なでしこリーグ 第16節 浦和レッズレディース vs 日テレ・ベレーザ


鋭い出足が両者の差を広げることに

浦和のプレスに、ベレーザは苦しめられた。中央からサイドへ展開するも、少しでも判断が遅れると相手に寄せられてしまう。

そしてパスの出し所を探している間に2人目、3人目と寄せられ、ボールを奪われてしまう。同点のシーン以外、前半はチャンスらしいチャンスを作れなかった。

ベレーザは、浦和のサイド攻撃を注意していた。「クロスの対応はしっかりやらないといけない」と岩清水は話しており、野田監督も言及していた。しかし後半10分、そのサイドから崩され失点を喫することになる。

浦和が右へ展開すると、オーバーラップしてきたDF土橋優貴がクロスを入れる。相手ディフェンダーのクリアを拾ったのはFW吉良知夏。トラップから左足で蹴り込み、ネットに突き刺した。この日の吉良は、ゴールから遠ざかっているとは思えないクオリティだった。

最前線をスタートポジションとしながらも、少し下がった位置から走り込んでいくなど動きに工夫が見られた。前半には、柴田のスルーパスに鋭い出足で抜け出し惜しいシュートも放っていた。第7節・ベレーザ戦以来となるエースのゴールに浦和・村松浩監督は、「やっとという感じ」とホっとした表情を浮かべていた。

相手のプレスが速かったのは間違いない。それでもこの日のベレーザは、らしくないミスが散見された。パススピードが弱かったり、コースがずれたりという場面が目立ち、そういった細かな部分を浦和は確実に突いてきた。結局、後半も決定機を作れず27分に3点目を献上することとなった。

今シーズン初の3失点。課題としていた攻守の切り替えは改善されていた。一人ひとりが意識することで、守備陣が数的不利に陥る状況は避けられた。

だが、それでも相手の攻撃を止め切ることはできなかった。試合後、岩清水は「出足の部分で相手の反応が良かった」と悔しさを滲ませた。攻守両面で浦和のスピードに翻弄され、ベレーザらしさをほとんど出させてもらえなかった。

ここまで差を見せられた試合は、今シーズン初めてではないだろうか。だが、リーグはまだ終わっていない。今節でINAC神戸レオネッサの優勝は決まったが、もう一度意地を見せなければならない。ベレーザのプライドを示す場は、まだ2試合残されている。

<試合後の監督・選手コメントは3ページ目に続く>

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