#68 8/15 東京都サッカートーナメント 横河武蔵野FC vs 東京Vユース
後半もテンション高く試合に入ったのは東京Vユース。
後半開始から4分間で、FW高木大輔が2本のシュートを放つなど、貪欲に勝ち越し点を狙いに行く。
そして後半14分、東京VユースはFW前田直輝に代えてMF澤井直人を投入。この交代の意図を冨樫監督はこう話す。
「シンプルに横に動かして、バイタルを空けさせる。中嶋を1列上げて、澤井にボールを散らさせる狙いだった」
だが横河武蔵野FC・依田博樹監督は、むしろFW前田の交代をチームのプラスと捉えた。
「相手の11番(前田)が下がったのは大きかった。真ん中が崩されていて、11番がその起点になっていたので、ウチとしては下がってくれて良かった」
東京Vユースは得点を奪う為、そして勝つ為の決断だった。それが横河にとっては有り難い交代だったようだ。
後半に入って、横河のサイド攻撃、特に左サイドからの崩しが目立つようになった。相手の運動量が落ち始めた事もあって、横河のペースで試合は進む。しかし、ゴールは奪えない。
最後は防戦一方だった東京Vユースだったが、何とか横河の攻撃を凌ぎ、90分間終了のホイッスル。試合は前後半20分の延長戦へと突入した。
勝負は延長戦、そしてPK戦まで縺れる
膠着した状況が続いた延長前半アディショナルタイム。東京Vユース・MF吉野恭平が2枚目のイエローを受けて退場となる。その後も、東京Vユースは数的不利を感じさせなかったが、横河の固い守りは崩せない。一方の横河もゴールを奪えず、延長戦は終了し、決着はPK戦へ。
PK戦は横河武蔵野FCのゴール裏応援席側で行われる事となった。途中、スタンドの応援にクレームが入り数分間の中断があった為、両チームの選手達の集中力が切れるのでは?という心配もあったが、キッカー達は冷静に落ち着いてゴールを決めていった。
サドンデスに突入し、両チーム6人目も決めて、遂にスコアは6-6に。そして迎えた7人目。東京Vユース・MF布施周士のシュートは、横河・GK藤吉皆二郎に止められ、東京Vユースは万事休す。
横河7人目のMF林は冷静にゴールを決め、JFLクラブの意地を見せた横河武蔵野FCが、2年前のリベンジを果たし、トーナメント決勝進出を決めた。
<試合後の監督コメントは3ページ目に続く>