#50 6/10 なでしこリーグ第9節 日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #50
息詰まる首位攻防戦 べレーザは一歩及ばず
6/10(日)12時30分 国立競技場
プレナス なでしこリーグ 第9節
日テレ・ベレーザ 0-1 INAC神戸レオネッサ
『L・クラシコ』というマッチタイトルは、決して大げさなものではなかった。最少スコアではあったが、互いに死力を尽くした好ゲームは16663人の観衆を大いに沸かした。
スコアは動かずも、両者一歩も譲らない
最初にチャンスを作ったのはINAC神戸レオネッサ。前半2分、MF大野忍が浮き球のパスを送る。オーバーラップしてきたDF近賀ゆかりが落としたボールに、FWゴーベル・ヤネズが詰める。ここはベレーザ・DF岩清水梓が間一髪のところでブロックした。
べレーザの守備陣は落ち着いていた。DF有吉佐織は対峙するINAC・FW川澄奈穂美に的確な間合いで対応。ピッチ上の誰よりも若いDF土光真代も臆する様子は全く無い。5分、今度はべレーザが相手ゴールに迫る。FW永里亜紗乃のドリブルからのラストパスにMF伊藤香菜子が右足でシュートも、相手GKにセーブされる。
立ち上がりからポゼッションを高めるINACに対して、べレーザは集中した守りから攻撃に繋げようとする。しかし「失い方が悪かった。ボールを落ち着かせられないまま、奪われてカウンターを受けた。」と野田朱美監督が振り返ったように、マイボールになった所でボール奪い返されてしまう。また、INACの攻めは分厚く、一度防いでもセカンドボールを拾われてしまう。べレーザが能動的にゲームを組み立てる場面が、なかなか訪れない。
そんな中で迎えた30分、べレーザに決定機が訪れる。MF原菜摘子からFW岩渕真奈、永里と繋ぎ、再び岩渕が受けてシュート。しかし、相手GKのファインセーブでCKに逃げられる。
34分にもベレーザにビッグチャンス。相手のCKをクリアし、拾った永里が前線へスルーパスを送る。反応したMF木龍七瀬が、スピードに乗ったドリブルで相手を置き去りにし、GKとの一対一になる。
べレーザが先制かと思われたが、木龍のシュートはINAC・GK海堀あゆみがしっかりと収めた。相手の間合いでシュートを打たされてしまった。