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#45 5/27 なでしこリーグ第7節 日テレ・ベレーザ vs 浦和レッズレディース

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #45

見応えある点の取り合いの末のドロー決着

5/27(日)13時 味の素フィールド西が丘
プレナス なでしこリーグ 第7節
ベレーザ 2-2 浦和レッドダイヤモンズレディース

首位チームを捉えるチャンス

「この試合には、みんな並々ならぬ思いがある。」

試合前に、日テレ・べレーザの野田朱美監督はこう話していた。浦和レッドダイヤモンズレディースに勝利すれば、首位・INAC神戸レオネッサに勝点で並ぶことができる。ライバルの背中を捉えるべく、この試合は負けられない戦いだった。

しかし、浦和Lもべレーザに勝てば2位に浮上する。負けられないのはこちらも同じだった。

「今までとは変えて、ゆっくり入った(野田監督)」 スタートからラッシュをかけることの多いべレーザが、やや慎重に試合に入った理由は暑さだ。消耗戦になると考え、「90分というスパンで考えた」という。

それでも、立ち上がりに主導権を握ったのはべレーザ。前線からのプレスで追い込み、高い位置でボールを奪う。そこからサイドへ展開し、厚みのある攻撃を仕掛けていく。ただ最後の崩しが合わず、ゴールは奪えない。前半15分過ぎから浦和Lも落ち着きを取り戻し、サイドを起点に2トップを活かす。しかし、べレーザ守備陣も冷静に対応し、チャンスを作らせない。

ところが、先制したのは浦和Lだった。22分、右サイドからのスローインをMF柴田華絵が頭で流す。これをFW吉良知夏がシュートし、左ポストに当たってゴールに吸い込まれた。今シーズン初めて先制点を許したべレーザも、同点に追いつこうとゴールに迫る。30分、MF伊藤香菜子が右サイドから中へ切れ込んでミドルを放つ。アディショナルタイムには、FW岩渕真奈が自ら仕掛けるも、シュートはクロスバーを直撃した。

伊藤、岩渕がゴールを奪うも、終盤に同点弾を浴びる

「大丈夫、もっと落ち着いて普段通りやろう。」

ハーフタイム、野田監督は選手達にこう話した。失点後、ペースが崩れたと指揮官は感じ取っていた。

迎えた後半、先に形を作ったのはべレーザ。6分、MF木龍七瀬のアーリークロスをFW永里亜紗乃が落とし、伊藤が左足で狙うも相手ディフェンダーにブロックされる。2分後、再び伊藤にチャンスが巡ってくる。MF阪口夢穂のフィードに、岩渕が反応する。

シュートモーションに入ったところでディフェンダーと交錯するも、こぼれ球を伊藤がきっちり決めて、べレーザが同点に追いついた。岩渕が抜け出した時、伊藤も走り込んでいたため、素早くボールに反応することができた。

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