#32 4/15 なでしこリーグ第1節 日テレ・ベレーザ vs 福岡J・アンクラス
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #32
まさに攻め続けたべレーザ 5発圧勝で開幕白星スタート
4/15(日)13時 多摩市陸上競技場
プレナス なでしこリーグ 第1節 日テレ・ベレーザ 5-0 福岡J・アンクラス
日テレ・ベレーザ フォーメーション
永里亜紗乃 岩渕真奈
木龍七瀬 伊藤香菜子
小林弥生 原菜摘子
須藤安紀子 小林海青
土光真代 岩清水梓
松林美久
前線が躍動し、相手を自陣に釘付けに
5-0、5-1。このふたつのスコアは、昨シーズンの対福岡J・アンクラス戦で記録したものだ。そして、リーグ開幕戦のこの日も5-0と圧勝した。多摩市立陸上競技場で、べレーザのゴールラッシュが繰り広げられた。DF有吉佐織とMF阪口夢穂は、怪我のため欠場となった。それでも、べレーザ優位は揺るぎないものだった。
試合開始からボールを支配する。パスがずれて相手に渡っても、素早い攻守の切り替えですぐさまマイボールにした。長いボールを送り、サイドで起点を作ると、最初の決定機は7分。DF須藤安紀子のアーリークロスに、FW永里亜紗乃が左足で合わせるも、相手GKがブロック。次のチャンスはショートパスから作る。10分、相手ゴール前でFW岩渕真奈、永里と繋いで最後はFW木龍七瀬が左足で狙うも、ゴール左へ外れた。ショートパスとロングパスをうまく使い分けながら、相手ゴールに迫る。べレーザの攻撃陣が、次々とチャンスを作り出す。しかし、肝心のゴールが決まらない。
試合後、野田朱美監督が「崩してもフィニッシュが雑だった」と語ったように、最後の所で精度を欠いた。
ようやく先制ゴールが生まれたのは、前半26分。左サイドから木龍がクロスを送り、岩渕が頭で合わせる。これはミートできなかったが、永里が反応し頭で押し込んだ。32分には、追加点を奪う。ショートCKからパスを繋ぎ、ゴール中央からDF小林海青がロビングのパスを送る。裏に抜け出したDF岩清水梓が、足先でコースを変えてゴールへと流し込んだ。
前半だけで13本ものシュートを放ったことを考えると、2点リードは物足りない。ただ、相手には一本もシュートを許さなかった。ボールを保持し続け、攻守の切り替えでも上回った。各選手のポジションバランスも良く、ボールのある場所では攻撃時も守備時も、常に数的優位だった。