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#30 4/14 関東リーグ2部 前期 第2節 三菱養和SC vs 東京23FC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #30


東京カップ決勝カード再び
またも東京23FCが勝利を飾る

4/14(土)11時30分 江東区夢の島陸上競技場
関東サッカーリーグ2部 前期 第2節
三菱養和SC 1-3 東京23FC

4月1日に行われた東京カップ決勝。この時は、打ち合いを制した東京23フットボールクラブが4-2で勝利した。

最悪なピッチコンディションの中で始まった試合

そして今日、リーグ戦の場で早くも再戦が実現した。しかし水を差すように、夢の島陸上競技場は雨が降り続いていた。その雨の影響で、ピッチコンディションは最悪だった。グラウンダーのパスはことごとく止まり、ドリブルもほとんどできない。

ピッチを見た米山篤志・東京23FC監督は、「ところどころプレーできる場所もあるから、その場に応じたプレーをしよう」と、選手たちを送り出した。

両チームとも、セーフティに前線へ長いボールを送る時間が続く。そんな中で、先にペースを握ったのは東京23FCだった。前線でFW山本恭平とFW田村聡がしっかりボールを収め、攻撃の糸口を掴んだ。タメができたことで中盤の選手も高い位置でのプレーが可能になった。12分、山本恭が落としたボールを田村がシュートも外れる。20分には、MF猪股聖哉の左CKにファーサイドでDF伊藤龍が右足で合わせる。しかし、ポストに阻まれゴールは奪えない。メインスタンド側のピッチはそこまでぬかるんでおらず、その地点で東京23FCのパスが繋がるようになる。

対する三菱養和サッカークラブは、ほとんど攻撃ができない。ショートパスやドリブルでゴールを目指すスタイルの養和にとって、前線に向けて放り込まざるを得ない状況は、不利に作用した。テクニカル集団の中でも一際異彩を放つ、10番・MF加藤宏輝は高い位置でボールに絡めず、試合から消えてしまった。ただ、漆間信吾・三菱養和SC監督は「様々な状況に合わせてプレーするのがサッカー」と、言い訳はしない。そんな養和に、前半唯一と呼べるチャンスが訪れたのは31分。

CKの流れでもう一度中へパスを送る。しかし、至近距離から放ったシュートは、相手選手にブロックされてしまった。千載一遇のチャンスを逃した養和に対し、東京23FCが先制ゴールを奪う。35分、左CKから最後はDF飯野大造が押し込む。劣悪なグラウンド・コンディションにより膠着した試合となった前半だったが、東京23FCが1点リードでハーフタイムを迎える事になった。

追いすがる養和、突き放す東京23FC

1点をリードされて前半を折り返した養和だが、「無失点で抑えられれば一番良かったけど、1失点でも良かった」と、漆間監督に焦りはなかった。しかし、後半も東京23FCペースで進む。セカンドボールの争いでも勝り、相手陣内でのプレーが続く。そして、後半25分、相手の隙を突いた山本恭がゴールを決め、東京23FCがリードを2点に広げた。

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