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#28 4/1 東京カップ 2次戦 決勝 東京23FC vs 三菱養和SC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #28


攻撃サッカー同士の決戦
点の取り合いを制したのは東京23FC

4/1(日)10時 品川区大井第二球技場
東京都社会人サッカーチャンピオンシップ 2次戦
決勝 東京23FC 4-2 三菱養和SC

東京カップも決勝戦を迎えた。決勝というのは独特の雰囲気があるもの。それによる緊張からか、東京23フットボールクラブの選手達は動きが固い。

それでも押し気味にゲームを進められていたが、先制したのは三菱養和サッカークラブ。前半9分、左サイドからドリブルで巧みに相手を抜いていく。ペナルティエリア内に侵入し、放ったシュートは、ポストに当たってゴールに吸い込まれた。東京23FC守備陣はドリブルへの対応が遅れ、楽に突破を許してしまった。

ビハインドを背負ったことで、東京23FCも目を覚ます。養和の早いプレスに動じることなく、次第にペースを取り戻していく。この日センターバックに入ったDF安東利典を起点に試合を組み立て、ポゼッションを上げていった。17分、相手ディフェンダーがボールの処理を誤ったところを、FW小林大騎が拾ってシュートを放つもクロスバーを越えていく。その2分後、東京23FCが試合を振り出しに戻す。FW新貝亮太のスルーパスに、オフサイドラインをギリギリで抜け出したFW山本恭平が、相手GKの位置を確認して冷静に流し込んだ。同点に追いついた東京23FCが、更に攻め込む。24分、浮き球のパスに抜け出したMF田村聡がループシュートを狙う。相手GKが触ってコースが変わり、クロスバー直撃。こぼれ球を拾い、二次攻撃を仕掛けるも相手に防がれた。

36分、押し込む東京23FCが逆転に成功する。サイドチェンジを左で受けたMF山村和士がタメを作る。オーバーラップしてきたDF飯野大造にパスが渡り、グラウンダーのクロスを入れる。これを防ごうとした養和の選手の足に当たり、ゴールが決まった。東京23FCはオウンゴールという形で逆転ゴールを得た。

点の取り合いを制したのは東京23FC

1点リードで迎えた後半も、東京23FCのペースは変わらない。21分、MF渡邉敬人が放ったシュートのこぼれ球を新貝が左足で決め、3点目を奪った。東京23FCはサイドで密集を作り、そこから逆サイドに展開してチャンスを作る。ピッチを広く使うことで、広大なスペースを徹底的に突くことができた。

しかし、養和も黙ってはいない。持ち前の技術を駆使してゴールを奪う。中央をドリブルで持ち込み、最高のタイミングでラストパスを送る。そして、相手GKとの一対一も細かいタッチで惑わし、遊んでいるかのようにゴールへ流し込んだ。3-2となり、試合の行方はまたわからなくなった。

だが、主導権は東京23FCが握っており、相手ゴール前に攻め込む回数も多い。そして45分、東京23FCの優勝を決定づけるゴールが生まれる。45分、ペナルティエリア手前で受けた途中出場のFW岡正道が、相手を外して右足でシュート。カーブを描きながら、ゴール右に決まった。チームメイト達が、殊勲の岡に駆け寄る。

試合は、時間が経過するに連れて球際の争いも激しさを増していった。互いに相手の逆を取ろうとするが故に、ファウルも受けやすい。そしてアディショナルタイムには、田村が2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまった。最後に後味の悪さは残ったものの、東京23FCが4-2で養和を下し、優勝を果たした。これにより、天皇杯東京都予選への出場権も勝ち取った。

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