#9 9/19 JFL 後期 第8節 横河武蔵野FC vs AC長野パルセイロ
攻めきれず、失点
「先制が鍵」という小林の言葉通り、横河は前半から積極的にボールを取りにいき、守備から攻撃に転じていた。構図としては横河が作り、パルセイロが跳ね返す。そんな時間帯が続いていればいずれは先制できるだろう。ピッチサイドでシャッターを切りながらばく然と楽観していた。しかし一向に得点が奪えない。10分、20分と過ぎても決めきれないものだから試合の流れは逆流する。「前半の序盤に攻めていた中で点が入らなかったのは残念でした。」と小林は振り返る。
24分、DF金守貴紀がペナルティエリア内で相手選手を倒してしまいPKを与えてしまう。『内容も大事だけど、結果を伴わなければ意味がない』とは議論の定型分としてよく用いられる意見だが、今回はこの定型分を裏付けてしまうことになる。パルセイロのFW宇野沢祐次がペナルティスポットから放ったボールはGK飯塚渉が触れることなくゴールネットを揺らした。横河は試合の流れとは関係なく失点をしてしまった。
こうなればパルセイロにも勢いが出る。横河は苛立ちを隠せない選手が現れるなど集中力を欠きはじめる。39分、パルセイロにゴール前でボールを左右に動かされ、最後はMF栗原明洋にゴールを狙われた。この場面はボールが枠を外れたために難を逃れる。
「0-1になってからもう一回自分たちのサッカーを出来ていたら良かったなと思います。(苛々してしまった選手もいましたが?)そこを僕なんかが冷静にさせてあげれたら無駄なイエローも無かったのかなと。先制される試合は今後もあるかもしれない。そこでいかにもう一回、自分たちを見失わないで同じことを続けてできるかが今後の課題となります。」(小林)
横河は押されながらもひたむきに攻め続けた。しかし横河は前を向かせてもらえなくなり、終いにはボールを前線に収められなくなった。それでもアディショナルタイムには縦続けにコーナーキックを得るなど決して得点機が無かったわけではない 。前半は0-1でリードされて終了する。