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#8 9/18 関東2部 後期 第6節 エリースFC東京 vs 海上自衛隊厚木基地マーカス

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #8

9/18(日)11時 関東サッカーリーグ2部 後期 第6節 エリースフットボールクラブ東京 3-2 海上自衛隊厚木基地マーカス(神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場)関東リーグ2部 後期 第6節が開催された。首位のエリースフットボールクラブ東京(以下、エリース)は、7位の海上自衛隊厚木基地マーカス(以下、マーカス)と対戦した。場所は神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場。エリースのホーム試合だったが神奈川県で開催された。首都圏は交通の便がいいとは言え、ホームなのにホームで試合が出来ないこの事情はあまり見逃したくない。

保土ヶ谷には真っ青な天井から天然のスポットライトが並行光を容赦なく発射していた。9月も終盤に差し掛かろうとしているのに、熱中症対策が強いられた。ベンチは日陰まで下げられ、選手達はピッチでなく木陰でアップを始めている。残暑にも程がある。少しでも秋を感じるべくふらふらと飛んでいたトンボを眺めた。

エリースはこの試合で勝てば2位以内が確定する。1部昇格を賭けて炎天下11時キックオフの試合が行われた。

開始早々、狙い通りの先制点
試合が始まると、エリースが早くも奇襲を仕掛ける。エリースは重心を高く保ち、前線から積極的にボールを追いかけた。ボールを奪った後はすぐにサイドへとボールを運び、そのまま縦に突破する。この一連の流れをあっという間にこなしてしまうのだからマーカスもついていけない。「前半、相手がフィジカルが強くてガンガンくるのは分かっていた。最初の15分間で先に点を取る事は狙ってました。」 とエリースの小宮敏裕監督は試合後に語っていた。

エリースのこの作戦が成功する。前半10分、ロングボール1本でMF後藤秀平が左サイドの突破に成功する。後藤は勢いをそのままに中央へ向けて持ち込み、流れのままにゴール前へとボールを送り込んだ。一瞬の停止もなく事が運ばれていく。このスピード感を目の当たりにしたとき、この試合が地域リーグ2部の試合だということは言わなければ決してわからないだろう。送られたボールは勢いそのままにし、近いサイドに走り込んでいたFW高橋周大が合わせて先制点とした。 「後藤くんとは大学の時からやっていたので、ああいう動きをすれば絶対見てくれるだろうなと思ってました。それで自分が動いたらやっぱり出してくれて、あとは決めるだけでした。」と高橋は振り返る。

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