
#4 9/4 東京都リーグ1部 T.F.S.C. vs 東京23フットボールクラブ
攻め続ける東京23FC、T.S.F.C.は少ないチャンスを生かせない…
主導権を握ったのは東京23FCだった。中央を経由してサイドの高い位置にボールを展開する。高い位置までボールを運んでから折り返し、得点を狙った。T.F.S.C.はカウンターから得点機会を狙う。薄手となっていた東京23FCのサイドを積極的に突いて東京23FCの隙を狙った。
前半24、T.F.S.C.は左から組み立てて中央へ侵入する。一度は相手の守備にかかってしまったが、相手のミスをFW谷本修が拾った。潜在一隅という四字熟語が似合いすぎる場面。谷本はすかさずゴール右隅狙ってみせた。しかし次の瞬間にボールはGKの手中へ収まっていた。もしこの場面で時間軸が分岐していたならば、別の未来に試合結果を問いかけたい。
東京23FCの攻勢は止まらない。しかしT.S.F.C.の守備が健闘した結果としてなかなか決定機は得られなかった。38分、東京23FCはFW山本孝平が左から中央へ放り込んだボールをMF田村聡が頭で捉えた。前後左右に赤黒のマーカーを付けず、余裕をもって飛び上がって捉えたそれは枠を左に外れていった。東京23FCの先制は近未来の事象と思うのが一般的な試合展開だったが、時はなかなか訪れなかった。
一般論者が正解と証明されたのは前半41分になってからのことだった。東京23FCはMF猪股聖哉がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。右から左から、積極的にボールを持ち込もうと試みていた猪股のプレーが実った瞬間だ。ようやく絶好機が東京23FCに訪れた。この機会を東京23FCは山本孝平がきちんと得点に昇華した。