#13 12/2 東京ヴェルディ 2012蹴り納め 紅白戦レポート
GK土肥洋一選手
-ヴェルディで過ごした5シーズンを振り返って、いかがですか?
「(J1復帰した)2008年に加入して、あれだけのメンバーで2部に落としてしまった。その後に切られたり、また再契約したりと色々あったけれど、必死にJ1に上げようと頑張ってきたんですけど、上げる事ができずに後悔している、という気持ちですね」
-シーズンの最後にサポーターに見守られながら、選手達とも楽しくゲームをして終わった感想は?
「毎年そうですけど、その1年間しか、そのチームは無いし、人は必ず入れ替わっていきますし。その中で、今日みたいに和気藹々と過ごす時間も良かったですけど、もっと皆が同じ方向を向いて出来れば、もっと良い結果の中でこういう事が出来たんじゃないかな、と思いますけどね。まぁでも、それが今の現実だし、もう自分には出来ないですけど、残る選手たちにはこのチームを昇格させて欲しいなと思いますね」
-今後については? 色々な選択肢があると思いますが。
「トライアウトに出るつもりも無いですし、今は何も考えていないですね。(現役続行or引退も含めて)これから色々とゆっくり考えます」
-今までヴェルディで過ごした中で、思い出に残っている事や印象に残っている事は?
「印象に残っていると言えば、2008年に降格させてしまった事ですね。サポーターの方たちには感謝しているし、(降格させてしまった事は)皆さんに申し訳無いと思っています」
-今年は『土肥さんをもう一度J1の舞台に』という想いがチームにはあったと思いますが?
「(土肥さんの為にとか)そんなんじゃなくて、自分たち(選手達)がそのポジション(J1)に立てれば、(J2とは)全然違うカテゴリーだし、もっとスタジアムに観客も来るし、メディアも含めて注目度も違う。そういった中で、若い子達がドンドンやっていければ今以上に伸びるかもしれないし、可能性も違ってくるんじゃないですかね。ここ(ヴェルディ)には技術の高い選手が多いし、(クラブの)名前だけって感じじゃなくて、そういった舞台でプレーする、チームとしてそこに(J1に)いるべきじゃないかなと思います」
-クラブから『来年は契約しない』と言われた際に、他に何か話されましたか?
「少し話はしましたけど、これと言って特に無いですよ。まぁ今年J1に昇格できなかったし、川勝さんも途中で退任したし、監督の責任というよりも自分達が不甲斐ないって事です。J1に上げられなかった部分では自分達が悪いわけだし、そういった意味では当然じゃないですか。上の人間が来年以降のチームの方向性を決めた事に対して、僕たちがどうこう言う立場じゃないです。ただ力になれなかった事は悔しい事だし、それだけですね」
-土肥さんが思うヴェルディの良さ、逆に足りないところは何でしょうか?
「本当に技術は高いから、ボールを繋げる事ができるし、今年のメンバーだったらJ1相手にある程度出来たんじゃないですかね。カウンターを喰らわないとか、勝負するところも変わってくるし。そういう部分で、J2で対応していかなきゃいけない部分は足りなかったとは思います。色んな事を想定して戦わなければいけなし、チーム方針で若返りを図ったとしても、若いから何かが足りないじゃなくて、チームの良さ、例えば繋ぐサッカー、パスサッカーをキチンとしながら、精神面も含めて足りなかったところを上げていって欲しいですね」
-シーズン途中まではリーグ首位を走っていましたし、昇格するチャンスはあったと思いますが。
「まぁ、でも、何かが足りなかったから、こういう形(7位)になったし、変えられなかったですよね。良い流れに持っていけなかった。バラバラだった言えばバラバラだったとは思いますね、皆上手いけれど」