#13 12/2 東京ヴェルディ 2012蹴り納め 紅白戦レポート

今シーズン限りで退団となった選手3名の囲み会見コメント全文

DF土屋征夫選手

－バウル（土屋選手の愛称）の為に、ラモスさんが『最後だから見たかった』と言っていましたが、何を話されましたか？
「『ずっと（現役を）続けていけよ』と。その前に色々と電話でも話していたんで。まぁ本当にここ一週間、色々な人たちが連絡をくれて。でも、みんな心配というより勇気づけてくれて、そのおかげもあって、また前に進んでいこうという気持ちになりましたね。本当にありがたいことですね」
－最後の紅白戦でハットトリックしましたね？
「3点目とか凄い上手かったでしょ（笑） 元フォワードだからね、中2までは（笑）」

－（紅白戦の後で）サポーターの皆さんにはどんな言葉を？
「『（サポーター達に）何か一言言って欲しい』って言われたから、まずは“ありがとう”と。いつのタイミングで出会ったかは分からないけれど、応援してくれたサポーターの人には“ありがとう”と伝えたかった。自分を育ててくれた大好きなヴェルディだから皆で応援して頑張っていって欲しい、と伝えて。自分の事で言えば、自分にはサッカーしかないから、まだ自分のサッカーを続けていく、と。クラブを離れても見守っていて下さい、と言いました」
－やはり退団することは寂しいですか？
「やっぱり、それはね。けっこう涙もろい性格だからね、こうやって喋っていないとドンドン寂しくなっちゃうから。次の行く道ができれば、その時点で気持ち切り替えてってなるけど、まだ完全に（次の道が）切り開けているわけでは無いから。だから、また道が開けたら、皆とご飯食べに行って色々な事を話したいと思います。やっぱり、ヴェルディは自分を育ててくれたクラブだからね。育成（アカデミー）上がりの選手が『ヴェルディが好き』っていう気持ちはよく分かる」
－他クラブから移籍の話は来ているんでしょうか？
「どうでしょうね。まぁ、どのチームでも、自分が求めているものは、気持ちで動くタイプだし、今までもそうだし。技術とかそういった面でやってきたタイプでは無いし、何かを求められる事があれば、それに何とか応えられるなと思うチームに行こうと思います」
－今まで一番思い出に残っているシーズン、印象に残っている試合はありますか？
「いつも言っている事ですけど、自分は全部の試合を100%フルでやっているから、勝ったから印象に残っているっていうタイプでは無いんですよ。だから逆に、何が印象に残っているかって言えば、むしろ、怪我して復帰した時、復帰した１試合目でなかなか自分の思ったように動けなくて、そういう試合のほうが自分の中に残っています。それ以外の時は、自分の100%の力で、残り1分まで走ってやっていると思っているから。自分の身体が上手く動かない時のほうが、逆に印象に残っていますね」
－ご家族の反応はいかかでしたか？
「長男が一番泣いてましたね。中学1年で本人もサッカーをやっているし、俺の全てを知っている人間だから。現役を続ける事に対しても“ずっとサッカー続けて欲しい”って気持ちは息子が一番強いんじゃないかな。自分のお父さんはサッカー選手だって印象しか頭に無いから、俺が『絶対に現役続けるぞ』って言ったら、『絶対に続けて』って」
－川勝さんとは何か話したんですか？
「話しました。『お前は身体の部分は大丈夫。気持ちの部分でやっている選手だから、気持ちが切れなければ大丈夫だよ』って。他の人達からも同じ事を言ってもらえて『気持ちが切れない限り、現役を続けてくれ』ってね」