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#26 FC町田ゼルビア 秋田監督解任で楠瀬氏に託されたもの

楠瀬直木氏が二度目の監督代行に

「(監督解任は)早過ぎる、厳しいのではと色々意見があると思うけど、前期を3位ターンではいけないチーム。やっぱり結果だから」(楠瀬氏)

6月25日の朝、FC町田ゼルビア・秋田豊監督の解任が発表された。JFL優勝、J2復帰を目指して戦って来たが、前期を終えての順位は3位。また、ホームゲームで3勝2分4敗と負け越した事も、解任の理由に挙げられた。次期監督が誰になるのかは、まだわからない。暫くは、楠瀬氏が監督代行としてチームの指揮を執る。

昨年、クラブがJFLに降格した時も監督代行を一時期務めた。秋田氏が監督に就任してからは強化・育成統括本部長兼強化部長を務めていた。二度目の監督代行となるが、今回のタイミングはより難しいものになる。前期最終節・AC長野パルセイロ戦で0-4の惨敗を喫し、週明けに秋田氏が解任された。

次の監督を探すまでのピンチヒッターとなるが、次期監督の人事は簡単には決まらないだろう。そして、後期はすぐそこに迫っている。十分な準備期間がないまま、ソニー仙台FC戦を迎える事になる。26日の練習では、全体練習後の攻守別々のトレーニングを含めて、降りしきる雨の中2時間以上行われた。紅白戦では、ボールサイドへのスライドやフォワードの動き出しといった、基本的な事だが重要な点を細かく指示していた。

「誰かが動いたら誰かがそこを埋める。全体像がどうなっているのか、みんなの呼吸を合わせている所。いつ攻める、いつ守るというのを整理整頓している」と、チーム立て直しの為にイチから構築している。

決してチームがバラバラだったわけではないが、思うように勝ち星を積み上げられないもどかしさが、僅かに歯車を狂わせていたのかもしれない。もう一度基本に立ち返り、やるべき事を共有する必要があった。

秋田監督の解任理由の一つに、ホームでの勝利の少なさがあった。パルセイロ戦後、ホームで勝てない事について問われた秋田監督は、「変なプレッシャーがあるのかもしれない。勝たなければ、という事に捉われ過ぎているのかな」と述べた。

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