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【試合予定 なでしこ】プレナス なでしこリーグ / チャレンジリーグ

2012シーズンのプレナスなでしこリーグ2012が開幕する。 

4/15(日)13時 日テレ・ベレーザ vs 福岡J・アンクラス(多摩市陸上競技場)

いよいよ2012シーズンのなでしこリーグが開幕する。10チームによるホーム&アウェイ全18節を行い、リーグ優勝を争う。今年は8月に開催されるロンドン五輪は、なでしこジャパンもW杯王者としての金メダルが期待される。例年以上にリーグ戦の注目度も高くなるだろう。

2012プレナス なでしこリーグの全10チームは以下のとおり。

・浦和レッドダイヤモンズレディース ・ASエルフェン狭山FC ・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
・日テレ・ベレーザ ・アルビレックス新潟レディース ・伊賀フットボールクラブくノ一
・スペランツァFC大阪高槻 ・INAC神戸レオネッサ ・岡山湯郷Belle ・福岡J・アンクラス

また、4/8(日)に開幕したプレナス チャレンジリーグの第2節は以下のとおりとなっている。

4/15(日)13時 バニーズ京都SC vs スフィーダ世田谷FC(西京極総合運動公園補助陸上競技場)

先週の開幕戦、AC長野パルセイロ・レディースに3-0と快勝したスフィーダ世田谷FCは、アウェイ京都での試合となる。1部リーグ昇格を狙うスフィーダにとっては、今シーズン初のアウェイ戦をどう戦うのか、注目だ。

 

~日テレ・ベレーザ2012シーズン プレ​ビューコラム~

「チームの状態はすごく良いです。」

始動からここまでを振り返り、日テレ・ベレーザ、野田朱美監督は充実した表情で言った。日本女子サッカー界の盟主が、女王の座奪還を目指す。昨シーズン、チームは一気に若返った。前年までベンチスタートだった選手達が、いきなりスタメンを務めた。満足のいく準備ができず、序盤のつまづきの原因となった。それでも、最終順位2位で終えるあたりはさすがと言うべきか。悔しさが大半を占める一方で、底力を見せたことは、間違いなく糧となった。

そして迎えた2012年、東京ヴェルディと共に行った新体制発表会。ステージに立ったキャプテン・DF岩清水梓は、こう宣言した。「昨シーズンは成長の年、今シーズンは経験した事を表現する年。優勝を目指します。」

べレーザの今シーズンは、期待感の中で始まった。若いチームが昨シーズンを経験して一回り大きくなった。MF木龍七瀬はリーグ屈指のアタッカーになりつつある。センターバックのDF村松智子も、スピードを活かしたカバーリングで岩清水のパートナーを全うした。全日本女子選手権では、MF中里優が台頭。チームナンバー1とも言えるスタミナで、アンカーを務めた。

そして、新たにMF山田頌子とMF阪口夢穂が加わった。「技術がなければここには来ない」と野田監督が言うように、個々が高い技術を備えるベレーザに入っても、ふたりは全く遜色なくプレーしている。山田はここまで、ボランチの他に右サイドバックやサイドバック、センターバックで試されている。野田監督は各選手に「様々なポジションができるように」と言ってきたが、最もユーティリティなのは山田だろう。

阪口は前線に入ったこともあったが、基本的にはボランチの一角を務めている。コンビを組むMF原菜摘子も、「隣にいて助かっています」と、阪口の存在の大きさを、笑顔で話した。細かいパスワークだけでなく、縦に速い攻撃も備えるベレーザ。阪口の展開力は、チームの力を一段引き上げるだろう。

FW岩渕真奈の復帰も朗報だ。右足第5中足骨疲労骨折の手術に踏み切り、リハビリに励んでいた。そんなベレーザのエースは、すでにチームの練習に合流し、トレーニングマッチにも出場している。練習では、右足を振り抜いてシュートを放つなど、離脱する前と変わらぬ姿を見せている。スタートから出場するかはわからないが、開幕戦にも間に合う見通しだ。個性的な面々が揃うベレーザのアタッカー陣の中に、岩渕が戻ってきた。

不安があるとすれば、センターバックか。昨シーズン、レギュラーを務めて成長して村松は別メニューが続いている。その間、山田、MF木下栞、DF土光真代がこのポジションで試され、最近は木下と土光が起用されていた。木下は、元々ボランチの選手。「自分の持ち味」と話すように、ビルドアップは安心して見ていられる。日テレ・メニーナから昇格してきた土光は、「裏への対応など、村松に似ている部分がある」と野田監督が言うように、カバーリング能力に秀でた選手。岩清水との相性を考えると、開幕戦は土光がスタメンに名を連ねそうだ。岩清水も怪我で離脱した時期があったが、すでに回復しており、開幕戦にも問題ない。

べレーザにとって、1位以外はあってはならない。それは誰もが自覚している。頂点を奪い返すべく、チームはひとつになっている。「目標は明確ですし、みんなが同じ方向に向かっています。」岩清水の言葉は、チーム全体の気持ちを代弁している。

再び女王の座に返り咲くべく、日テレ・べレーザの今シーズンが間もなくスタートする。

(了)

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