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#5 東京23FC 西村剛敏代表インタビュー

「生涯、サッカーを続けられる総合スポーツクラブとなりたい」

-東京という都市での“クラブの地域密着”について、どうお考えですか?

西村 サッカークラブと地域との関係作りについては、アルビレックス新潟の池田さん(現・クラブ会長)と懇意にさせてもらっていて、色々とお話を伺っています。参考になるお話もありますし、逆に新潟には出来ないけれど東京にしか出来ない事があるなと。我々は(東京という)大都市の強みを生かしていきたいです。

-選手のジョブ支援システムという形で、地域に根ざしていこうとしていますね

西村 そうですね。実は東京23FCに来れば就職できると思っている人が多いですが、そうじゃないんですよ。まず3ヶ月はクラブに在籍しないといけないし、就職のエントリーシートも書かせます。どんな仕事をしたいか、今までどんな仕事をしてきたか、など。昨年はセミナーを2回やりましたし、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)をやってから選手獲得を決めています。

-そういった部分は私達メディアもしっかり伝えていきたいと思っています。

西村 先ほどのエントリーシートに関しては、今回(2月)はMF田村聡に出してもらう事になっています。アマチュアのカテゴリーの選手達は仕事をしながらサッカーをやっているんだ、という事をメディアの方達には伝えて頂きたいですね。

-東京23FCというクラブはトップチームありき、ではないのですね。

西村 トップチームは勝利する事で、(関東1部やJFLに)どんどんカテゴリーを上げていって欲しいです。ある意味、クラブの広告塔としても重要です。ただ、我々はそれだけじゃなくセカンドチームがありますよ、と。トップチームがJFLに昇格する頃には、セカンドチームが関東リーグに昇格しているかもしれない。そうしたら、いずれサードチームもできるかもしれない。東京23FCレディースや、シニアチームも作りたい。

-社会人サッカーだけに留まらないと。

西村 これは人口の多い東京だからできると思うんです。レディースだったら今のINAC神戸レオネッサみたいにバルセロナFCと対戦したり、夢があるじゃないですか。シニアでも50、60歳になっても東京23FCのユニフォームを着て試合するような、総合スポーツクラブを目指しますよ。

確かに東京だからこそ出来る総合スポーツクラブの形がありますね

西村 生涯、サッカーを東京23FCでやって欲しいと思っているんです。例えば土曜日はシニアチームで試合に出て、日曜日はトップチームを応援するみたいな。生活の中にサッカーがあり、東京23FCがある形。トップチームだけじゃなく、様々なカテゴリーをどんどん広げていきたい。それが東京23FCというクラブのアイデンティティだと思っています。

-今後が楽しみとなるビジョンですね。今シーズンの活躍も期待しています。ありがとうございました。

西村 是非、期待してください。今年は“何かが”起きますよ(笑)

(了)

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