#20　FC KOREA 勝負強さを体現しリーグ制覇 2度目の地域決勝へ

2年連続の出場となる地域決勝

JFL昇格を懸けた戦い、全国地域サッカーリーグ決勝大会が11/8から始まる。準備期間は1ヶ月半ほど。急激に何かを伸ばす事は出来ないかもしれない。だからこそ、と卞は言う。

「ここまでやってきた事の継続だと思っています。リーグ優勝した事を自信にするのは凄く大事ですけど、過信してはいけない。やっと舞台に上がっただけなのでそこを勘違いせず、これから始まるんだと引き締め直したいです」

黄は、チームの課題を冷静に見つめている。

「攻守両面で、完成度をもっと高めていかなければいけない。守備についてはもう一度確認しないといけないですし、攻撃の面では個人に頼っている部分がある。個人技が高い選手は多いので、フィニッシュの精度とか細かい部分を高めていければなと。チームとして約束事を決めるとか、その辺りを考えながら過ごしたいと思います」

地域決勝は11/8～11/10の1次ラウンドを経て、11/22～11/24に決勝ラウンドという流れだが、「最初から一発勝負のよう」だと朴は言う。昨年は、1次ラウンドを勝ち抜く事が出来なかった。しかし、培った経験は必ず今年に活きるはず。ある成功体験を、朴が話してくれた。

「去年は天皇杯でサンフレッチェ（広島）に勝ったFC今治と戦いました。ウチから見れば格上のチームかなと思っていたんですけど、入りから良い流れで、すぐに先制出来て勢いに乗れました」

短期決戦を勝ち抜く為には、やはり先制点が重要だろう。そして最後まで足を止めずチームの為にプレーする事も。苦しみながらリーグ戦を制したKOREAは、そうした戦い方を熟知している。

｢JFLに上がれる自信と、上がらなければいけないという使命感があります。体力的にはキツイと思いますけど楽しみです｣。卞の言葉が頼もしい。

地域決勝までの期間には、J1・FC東京などのJリーグクラブや強豪大学とのトレーニングマッチも予定されている。一日も無駄には出来ない。悲願のJFL昇格へ、決戦は既に始まっている。

（了）