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TOKYO DECADE(後編) ~これまでの10年、これからの10年~

東京偉蹴FOOTBALL 創刊コラム 特別号(後編)

10年前には想像もしていなかった”東京のサッカーシーンの地殻変動”が、東京都全域で起きようとしている。いや、既に起きていると言ったほうが的確な表現だろうか。

現在、JFL所属のF町田ゼルビア(Jリーグ準加盟)が、J2昇格を目指している事は広く知られていると思う。もし町田市という一行政地区からJクラブが誕生する事になれば、東京サッカー的には”歴史的な出来事”となるだろう。たった10年前には東京都社会人サッカー1部リーグ(※都リーグ1部と省略)に所属していた、小さな市民クラブであった事をご存知だろうか。

また、武蔵野市にある横河電機(株)は本社敷地近くに練習グラウンドやクラブハウス施設を持ち、アマチュアサッカー選手の為に(雇用面も含め)充分な環境を整えバックアップしている。練習グラウンドの近くにある武蔵野陸上競技場ではJFL公式戦を開催し、アマチュアクラブでも”地域密着”を体現できている横河武蔵野FCというクラブがある事をご存知だろうか。

そして、東京のクラブはFC東京・東京ヴェルディ・FC町田ゼルビア・横河武蔵野FCだけではない。カテゴリーは上から下に、Jリーグ(1部・2部)・JFL・関東リーグ(1部・2部)・都リーグ(1部から4部まで)と裾野が広がっていて、加盟クラブ総数は250を超えている。話が広がり過ぎるので本コラムでは省略させていただくが、上記のカテゴリーに属さない中学・高校・大学・女子チームなどを含めれば300~400はあるだろう。

アマチュアクラブとプロクラブ、それぞれの存在価値

250全てのチームがプロクラブを目指しているわけではない。いや、プロクラブやプロサッカー選手だけが彼らの目指す姿ではない、といったほうがいいだろうか。過去30年、40年にわたり活動し続け、これからもアマチュアクラブとして存在していく。サッカーの普及と発展のために地域の子供達を育成し、プロにならなかった社会人の選手達の受け皿になるクラブが大多数である。

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