#162 10/16 天皇杯 3回戦 東京ヴェルディ vs 川崎フロンターレ
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #162
天皇杯3回戦 東京ヴェルディ J1川崎Fに0-3で完敗
10/16(土)19時 等々力陸上競技場
第93回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦
東京ヴェルディ 0-3 川崎フロンターレ
台風26号の影響で中止の可能性もあったこの日の天皇杯3回戦。
雨も止み、午後3時には予定通り開催するというアナウンスも出された。
あっという間にフロンターレが2点を奪う
冷たい風が吹く中で始まった試合は、川崎フロンターレが早速躍動する。前半3分、DF田中裕介の右クロスを相手ディフェンダーがクリアすると、これをMFレナトが拾って左足で狙う。そして1分後、相手最終ラインのパスをMF小林悠がインターセプトすると持ち込んで折り返す。不意のインターセプトで戻りきれなかった東京ヴェルディの隙を突き、FW矢島卓郎がフリーで押し込み先制した。
フロンターレは勢いそのままに9分にも追加点を奪う。流れたボールをヴェルディのディフェンダーがゴールキックにしようとするも、レナトが猛追し体を入れて奪い取る。矢島のシュートは阻まれたが、このCKで東京ヴェルディ・DF吉野恭平にファウルがあり、レフェリーのホイッスルが鳴る。判定はPK、FW大久保嘉人が落ち着いてGKの逆を突いた。
完全に流れを掌握したフロンターレは、15分にもレナトのクロスに走り込んだ小林が決定機を迎えている。この場面ではMF森谷賢太郎がフリーランニングでマークを引きつけ、小林をフリーの状態に導いている。
ヴェルディは前にボールを運べないだけでなく、自陣での危険なパスミスもいくつかあり、それが失点に直結している。失点後も相手にかっさらわれるシーンがあり、バタバタしてしまった。「試合の入りが悪過ぎた」というDF森勇介の言葉通り、ヴェルディは完全に後手に回ったまま前半を過ごす事となった。
それでもヴェルディは、FW中島翔哉が状況を打開しようと奮闘する。ワンボランチのフロンターレ・MF稲本潤一の横のスペースに入りボールを受ける。そこからターンして前進する事が出来た。36分には、MF鈴木惇の縦パスを中島が受けると、相手を引きつけてMF西紀寛へラストパス。シュートは外れたが、ようやくチャンスらしいチャンスを作った。
後半最初にヴェルディがペースを握ったが…
「0-2で凌げたので、後半に繋げる事が出来ると前向きに考えていた」と、三浦泰年監督は振り返っている。立ち上がりに畳み込まれて2点を失ったものの、前半終盤には相手ゴール前に近づく事が出来た。そして後半、先に仕掛けたのはヴェルディだった。
後半1分、対峙するDF登里享平を森がかわしマイナスのパスを送ると、これを中島が狙う。ヴェルディが反撃の狼煙を上げるかに思われたが、ゴールライン上でフロンターレ・田中にクリアされる。西やMF飯尾一慶を中心に小気味良いパスワークも見られるようになったヴェルディ。26分にはCKから最後はDF福井諒司がオーバーヘッドで狙うも決まらず。チャンスを作りながら決めきれないでいると、フロンターレが試合を決める。