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連載コラム開始 『町田でお待ちだ!』 第1回 町田はJに戻れるのか?

第1回 町田はJに戻れるのか? ―秋田監督の指導と成果―

楽観的になれなかった序盤戦

「町田はJに戻れるのか?」 私は昨年末から、この質問を何度も受けた。

4月のはじめ頃まで、私は困った顔をして、煮え切らない答えを返していたと思う。

FC町田ゼルビアは、開幕を前にJFL勢とのトレーニングマッチを4戦消化しているが、結果は1勝3敗。SC相模原、藤枝MYFC、横河武蔵野FCに敗れている。プレシーズンの結果は参考程度といえ、決して喜ばしい戦績ではなかった。開幕戦も新昇格の福島ユナイテッドFCにホームで0-1の敗戦。第2節こそSC相模原に4-1と大勝したが、第3節・栃木ウーヴァ戦、第4節ホンダロック戦と、昨年のJFLは下位に沈んでいたチームとの連戦で勝ち点3が取れない。第4節を終えた時点の勝ち点は5と、4連勝と走る長野に水を空けられていた。

秋田豊監督が就任したのは昨年11月末。リーグ戦は11月11日に終わったが、町田は天皇杯のラウンド16に勝ち残っていたため、チームの活動は継続されていた。「飢えていた」(秋田監督)という選手たちは、意欲的に練習へ取り組み、チームは短期間で見違えるように変化する。横浜FM、FC東京など格上とトレーニングマッチで善戦し、12月15日の天皇杯も、敗れたとはいえG大阪から二度のリードを奪う惜敗だった。今季への手ごたえを感じる1か月間だった。

シーズンオフには多くの主力選手が去ったが、補強も悪くなかった。守備の柱には、昨季のJ2で32試合に出場しているCB深津康太を東京ヴェルディから補強。攻撃では司令塔、得点源として期待できるMF向慎一を、JFLのライバルAC長野パルセイロから引き抜いた。平智広、真野亮二、岸田和人、村上聖弥などの大卒新人や、Jクラブからのレンタル組なども含め、「どんなサッカーでも出来るメンバー」という秋田監督のリクエストに応えた多彩な陣容が揃った。

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