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#102 12/9 高円宮杯U-18プレミアリーグ 最終節 東京Vユース vs 三菱養和ユース

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #102

プレミアユース最終節 高い集中力を発揮した三菱養和SCユースがプレミア残留を決める

12/9(日)13時 稲城市・ヴェルディグラウンド
高円宮杯U-18 プレミアリーグEAST 第18節
東京ヴェルディユース 1-1 三菱養和SCユース

他を寄せ付けずプレミアリーグEASTを制した首位・東京ヴェルディユースとは対照的に、8位・三菱養和SCユースは残留争いに巻き込まれていた。それでも昨年同様、最終節でのプレミア残留を達成した。試合終了のホイッスルが鳴ると、監督も選手達も飛び上がって喜びを爆発させた。

東京Vユース・中島翔哉を封じこめた前半の三菱養和SCユース

リーグ最終戦を迎えるにあたって、9位・浦和レッズユースとの勝点差は3。引き分け以上で残留が決まる状況で、三菱養和SCユースの選手達は高い集中力を発揮した。

負けが許されない養和ユースはセーフティファーストを徹底する。無理に繋ごうとせずボールを蹴り出していく。必然的に東京Vユースがボールを保持することになるが、MF中島翔哉には常に養和ユースがついてくる。低い位置からゲームメイクでパスを散らしていったが、そこでボールに絡む分には問題なかった。問題は上がってきた時だ。「前線のギャップに入ってきた時にボールを受けられるとスイッチが入ってしまう」と、養和ユース・生方修司監督は言う。中島にバイタルエリアで仕事をさせないよう、ベンチから声を張り上げて指示を送っていた。

守備の安定感が増すと、待望の1点が生まれる。前半35分、FKからのヘディングがクロスバーに当たると、その跳ね返りをDF飯泉涼矢が合わせて養和ユースが先制点をもぎ取った。ワンチャンスをモノにした養和ユースがその後も集中したプレーを見せ、リードして前半を終えた。

東京Vユース意地の一発もドロー決着

後半が始まる前、養和ユースは全員でエンジンを組んだ。大声を出して気合いを入れ合う姿は、この試合に対する意気込みが表れていた。高いモチベーションは、後半に入っても全く変わることがなかった。

一人ひとりの球際の強さや寄せの速さは、東京Vユースの攻撃を防ぎ続けた。逆を取るのが上手い相手に対しても、食らいついてブロックする。

だが、東京Vユースは独走でイーストを制したチーム。引き出しの数は豊富だ。後半29分、右CKに合わせたのはDF畠中槙之輔。ドンピシャのタイミングで叩き込み、試合を振り出しに戻した。このゴールで勢いづいた東京Vユースは33分、ここまで封殺されていた中島がキレのあるターンで左サイドを突破。ラストパスはオフサイドだったが、ようやく“らしさ”を出せた場面だった。終盤にはDF宮地元貴を前線に送り、パワープレーを仕掛ける。しかし、あと1点が奪えず試合終了。養和ユースの歓喜の叫びがピッチ上に響いた。

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