#96 11/10 関東社会人サッカー大会 1回戦 玉穂FC vs 早稲田ユナイテッド
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #96
早稲田ユナイテッド 相手の固いブロックを崩しきれず大会1回戦で散る
11/10(土)13時半 鴻巣市上谷総合公園サッカー場
第46回 関東社会人サッカー大会 1回戦
玉穂フットボールクラブ 2-1 早稲田ユナイテッド
2011シーズンに東京都1部リーグに昇格し、2012シーズンはリーグ2位と躍進。そして初の関東社会人サッカー大会に挑んだ早稲田ユナイテッド。
大会前、今矢直城監督は「楽しみ」と話し、早稲田のサッカーが関東の強豪クラブにどこまで通用するか、ワクワクしている様子だった。これは自分達のサッカーに対する自信の表れでもあった。
だが、90分を戦ってのファイナルスコアは1-2。早稲田の関東リーグ昇格の初挑戦は、1回戦で幕を閉じる事となってしまった。
相手に驚異を与える崩しが見せられない
チームは過度に緊張することもなく、また緩い雰囲気になることもなく、いつも通りのメンタルでこの日を迎えた。MF山中真も「普段通り」と言う。だが、相手は早稲田に対して万全の態勢で臨んできた。
試合が始まってまず目についたのは、山梨県代表・玉穂フットボールクラブの徹底した戦いぶりだった。ラインを低く設定し、早稲田を待ち構える。その策は、相手の攻撃力を十二分に警戒している証だった。アクションを起こす側の東京都代表が、必然的にポゼッションを高めることになる。チャンスを伺うパス回しはいつもの姿だった。しかし、アタッキングサードへの仕掛けのパスがなかなか入らない。
東京都1部リーグでゴールを量産したFW松井亮太が厳重なマークに遭ったこともあり、相手ゴールを脅かすには至らない。すると、一つのミスがピンチを招く。
前半22分、カウンターを受けるとそのままラストパスを通され、玉穂・FW山下健太にゴールを許してしまう。早稲田のような細かなパスを何本も繋ぐチームにとって、最もやられやすい形でゴールを奪われた。
それでも、早稲田に焦りはなかった。「自分達のサッカーをやれば、2点3点取れる」という山中の言葉通り、チームは失点後も変わることなくパスを繋ぎ、攻撃を組み立てていった。