#96 11/10 関東社会人サッカー大会 1回戦 玉穂FC vs 早稲田ユナイテッド
試合後の早稲田ユナイテッド・今矢直城監督コメント
-試合を振り返っていかがですか?
「後半から中島が入ってから、縦に行くスピードは出たと思いますけど、ちょっと焦りもあって後ろから出るようなパスが目立つようになっていた。ただ選手達はよく頑張ってくれました。うちみたいなサッカーをやると、ミスからカウンターを受けますけど、そこは自分達のサッカーを貫いて最後までやるだけでした。これまでたくさん点が取れてきただけに、今日あまりチャンスを作れなかったのが残念です」
-ハーフタイムにどのような話をしましたか?
「パスを回してるだけであまり怖くないよねというのは言って、もう少し怖いプレーをしようと」
-松井選手になかなかボールが収まらなかったと思いますが?
「松井は相当警戒されていたと思います。都リーグであそこまで点を取っていればそれは当たり前なんですけど、それでも松井はキープできるという信頼もあったし、良いボールが入ればという所だったと思います。サイドばかりになって、中を崩すための工夫がなかったかなと」
-都リーグでもあまり無いくらいの守備的な相手でしたが?
「結局、2点取られたのがダメなんですよね。カウンター1本でという形でやられると、嫌な雰囲気になってしまう。向こうは1点取っているからクリアしても問題ないという意識だったと思うし、それで段々こっちがイライラしてきちゃってというのもあった。正直、このメンバーで勝てないのは監督の責任です」
-試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか?
「いつも通りでしたね。木曜日の練習でも言ったんですけど、いつもと同じで変える必要はないし、今まで通りやれば良いと。今までやってきたことをチームでやるだけだったので、いつも通り準備をしてきました」
-関東大会初挑戦は1回戦敗退でしたが、学べたことはありますか?
「やはり甘くはないと思いますし、県を優勝してくるようなチームですから自信もあるでしょうし、戦い方にもプライドを持ってやっている。そういう部分では、もう少し自分達の力に引き出しがあれば勝てたのかな、もしくは同点に追いつけたのかなと思いますけど、良い勉強になりました。ただ、自分達のサッカーをもっとこの大会で見せたかっただけに、負けたのは残念です」
試合後の早稲田ユナイテッド・MF山中真選手のコメント
-1回戦敗退となってしまいましたが?
「関東リーグを目指していたので悔しいですし、自分達のサッカーを貫き通して勝ちたかったです」
-相手の印象はいかがでしたか?
「そこまでやりにくさは感じなかったんですけど、向こうもしっかりブロックを作って一番危ない所を消してきた。奪ってカウンターという狙いがはっきりしていたので、チームとして確立されていたと思います。その中でも僕らは、自分達の精度をもっと高めて良いリズムでボールを繋げれば良かったんですけど、イージーなミスもあって、結果的にそこから失点に繋がってしまいました」
-ミスからの失点で、自分達の首を絞める形になってしまったということですか?
「先制点を取られたのは痛かったですけど、自分達のサッカーをやっていけば2点3点取れると思ってやっていましたし、特に焦りはなかった。ただ、相手にとって危険な所にボールが入らなくて、もっとそこに打ち込んでいくパスが入れば良かったんですけど。なかなか相手の脅威にはなれなかったなと思います」
-試合前のプレッシャーなどはありましたか?
「全く感じていなかったです。監督も特に気合いを入過ぎることもなかったですし、普段通りでした」
-相手を崩す上で、試合の中で改善することは難しかったですか?
「ボールを繋いでゲームをコントロールする、今までやってきたサッカーができればチャンスは作れると思っていました。逆にそれ以外で自分達がチャンスを作る方法はなかったと思うし、それが一番ゴールに近づく方法だったので、まずはしっかりボールを保持してチャンスを伺いながら攻めて行きたかった。ただ、ドリブルにしてもパスにしても、もう少しアグレッシブに仕掛ける場面があっても良かったのかなとは思います」
-後半はそういうプレーが見られましたが、前半からできればという気持ちですか?
「本来だったら、相手とディフェンスと中盤の間にどんどんパスを繋いで相手を食いつかせて、サイドに展開してスピードアップという攻撃ができるんですけど、今日は相手もブロックを作ってしっかり守ってきた。相手の守備が素晴らしかったのもありますし、そこを崩していけない自分達の弱さが出てしまったかなと思います」
(了)
(取材・文/青木 務)