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#93 10/27 JFL 第31節 横河武蔵野FC vs 藤枝MYFC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #93

横河武蔵野 藤枝カルテットを封じることができず、逆転負けを喫す

10/27(土)13時 武蔵野市立武蔵野陸上競技場
JFL 第31節 横河武蔵野FC 1-3 藤枝MYFC

2連勝中の横河武蔵野FCだが、いずれの試合も先制して奪った勝利だった。ホームに藤枝MYFCを迎えた今節も、首尾良く先制ゴールを奪った。しかし、今節に関してはそれが裏目に出てしまった。

横河の先制点が悪い方向へ

試合開始の笛が鳴るとキックオフからいきなりFW関野達也が狙う。ハーフウェイラインから放たれたボールは弧を描きながら際どいコースへ飛び、相手GKに防がれたがCKを獲得した。このリスタートを経て再びCKを得ると、相手の短いクリアに反応したDF小山大樹が頭で折り返し、DF平岩宗が右足ボレーでネットを揺らした。

あっという間の先取点は前半2分のことだった。関野のロングシュートといい、奇襲とも呼べるファーストパンチで横河がリードを奪った。しかし、早すぎるゴールは横河の足を鈍らせることになった。

「あまりにも早い時間過ぎて逆に足が止まってしまい、受け身に回ってしまった」とMF岩田啓佑が言うように、歓喜の後も横河のスピードは上がらなかった。そして、受け身に回ったことで藤枝に主導権を譲ることになる。

時間が経つに連れ、藤枝にリズムが生まれていった。その中心にいたのがMFケルロンだ。ヨーロッパの名門クラブに在籍経験のある、規格外のキャリアの持ち主が藤枝の攻撃を操る。ガッチリとした体躯とは裏腹に、細かくリズミカルなステップで横河の選手を出し抜く。

そして個人での打開だけでなく、周囲とのコンビネーションも見せた。「味方を使ってワンツーもしていて、予想外だった」とは、横河・依田博樹監督の言葉だ。事前のスカウティング以上のプレーを見せられた横河は、徐々に後手に回っていった。

9分、中央のケルロンから右サイドにボールが渡ると、細かいパス交換で横河守備陣を完璧に崩し、橋本巧が同点ゴールを決めた。2点目もケルロンからだ。19分、左からのCKをケルロンが入れると、飛び込んだのはキャプテンのMF小川巧。「合わせるだけだった」というヘディングシュートで、藤枝が逆転に成功した。

判断が一歩遅れていた横河

横河は奪ってからの鋭い攻撃をなかなか出させてもらえない。藤枝は守備も整備されており、横河は囲まれて奪われるシーンが頻発した。「今日は複数で相手を囲むことができた」と、藤枝・齊藤俊秀選手兼監督も納得の様子だった。

連敗の要因だった攻守の切り替えを見つめ直したことで、横河のカウンターを封殺した。

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