#92 10/21 チャレンジリーグ 第20節 スフィーダ世田谷FC vs FC高梁吉備国際大学
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #92
スフィーダ世田谷FC 強豪相手にポジティブなドロー 3位フィニッシュに半歩前進
10/21(日)14時 世田谷区世田谷公園競技場
チャレンジリーグ 第20節
スフィーダ世田谷FC 2-2 FC高梁吉備国際大学
来季のなでしこリーグ昇格の可能性が既に無くなっている(※)スフィーダ世田谷FCは、3位でシーズンを終えることに目標を切り替えている。2位・FC高梁吉備国際大学Charmeは強敵だが、自分達のサッカーがどれだけ通用するかを試す、格好の相手でもあった。
狙い所を定めたプレスが効いたスフィーダ
ボールの奪い所を心得ていたスフィーダが、流れを引き寄せていく。「相手がどこにパスを入れたいかはわかっていた」と、川邊健一監督は試合後に振り返った。スフィーダは高いラインを保ちながら虎視眈々とその時を待っていた。そして、FC高梁が攻撃を加速させる縦パスを入れた瞬間、待ってましたとばかりにプレスをかける。
事前に想定していた通りのボール狩りが嵌り、スフィーダが優位に立った。先制点もボールを奪いに行く意識から生まれた。前半6分、相手GKが味方へボールを投げると、そこに猛然と寄せて行ったのはMF笹子正恵。ボールを奪って放った左足でのシュートは、意表を突く形でGKの上を射抜いた。チーム全体、そして個人個人のアグレッシブな姿勢が、このゴールを生んだ。
出鼻をくじかれたFC高梁だが、MF高野紗希やMF西川明花といった能力の高い選手を擁する強豪も黙ってはいない。35分、MF杉田亜未のシュートの跳ね返りを、西川が頭で押し込む。ヤングなでしこのゴールで、FC高梁が同点に追いついた。
両チーム29本のシュートを放つも結果はドロー
1-1で折り返した後半、先に押し込んだのはFC高梁。だが、この時間を耐えたスフィーダも押し返していく。ダブルボランチを中心に攻撃を構築し、サイドハーフも高い位置を取る。この試合で効いていたのは、FW長澤優芽の楔を受けるプレーだ。本来、相手ディフェンスラインの裏へ抜け出すのが持ち味の選手だが、最近は少し下がってパスを受ける役目も担っている。