#81 9/22 JFL 第26節 横河武蔵野FC vs AC長野パルセイロ
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #81
9/22(土)13時 武蔵野市立武蔵野陸上競技場
JFL 第26節 横河武蔵野FC 1-1 AC長野パルセイロ
この日のマッチデープログラムには、こんなメッセージが大きく書かれていた。
『 “前哨戦”なんかじゃない。』
9月上旬に行われた天皇杯2回戦で、横河武蔵野FCはJ1・FC東京に、AC長野パルセイロはJ1・コンサドーレ札幌にそれぞれ勝ち、トーナメント3回戦で対戦する事になっている。
そのJFL2クラブが、今節のリーグで対戦した。当然、世間からは天皇杯の前哨戦という見方もされる。だが、これはJFLの試合。まずは目の前のリーグ戦に集中しよう。そんな思いが込められていたのではないか。
横河が積極的な姿勢を見せた前半
前半、主導権を握ったのは横河だった。高い位置からプレスをかける積極性を見せていく。ボールを保持した時は、ボランチを経由しながらパスが繋がる。それでも横河・依田博樹監督はリスクマネジメントも怠っていない。MF岩田啓佑とダブルボランチを組んだのは、本来ディフェンダーのDF金守貴紀だった。
「DFラインと中盤のギャップを彼に上手く埋めてもらう。人に対して強い選手だが、持ち味は広い守備範囲」と依田監督が評したように、金守がバイタルエリアを監視し、岩田がゲームを作っていった。
そして前半40分、横河が決定機を迎える。左サイドから中央へパスが入ると、これをFW冨岡大吾がスルー。その先で受けた金守がフリーの状態でラストパスを送ると、走り込んだFW小林陽介が左足で狙う。しかし、パルセイロ・GK諏訪雄大の守備範囲内に飛んでしまい、先制点を奪うことはできなかった。
首位を走るパルセイロも、前半途中からパスが繋がり始めていた。そして43分、MF野澤健一のパスを受けたFW藤井貴が切れ味鋭い突破からゴールを狙った。
前半、主導権を握ったのは横河だった。しかし、決定機の数はパルセイロと変わらなかった。後半、長野のオレンジ軍団が首位の力を示す。