TOP>>レポート>>MATCH OF THE WEEK>> #81 9/22 JFL 第26節 横河武蔵野FC vs AC長野パルセイロ
matchreport

#81 9/22 JFL 第26節 横河武蔵野FC vs AC長野パルセイロ


後半は一転してパルセイロペースに

後半、パルセイロは修正を施してペースを握り返した。ハーフタイム、薩川了洋監督は選手達に距離間について話した。

「もう少し良い距離感を保ってサッカーをしろと話した。前半は距離感が悪いという所に尽きるし、3人目の動きが無いとウチのサッカーじゃない」

 
前半は、サイドに展開しても他の選手との距離が長く、コンビネーションで突破する場面が少なかった。それが後半は攻撃に厚みが生まれた。選手達が連動しながらパスを繋ぐ事で、横河のマークを剥がしていく。

後半29分のシーンは象徴的だった。押し込みながらゴール正面にパスが渡ると、フリーで受けたFW宇野沢祐次がミドルシュートを放った。横河は前半、バイタルエリアを金守がうまく消したことで防いでいたが、遂にそこを崩されてしまった。シュートは横河・GK飯塚渉が弾き出したが、パルセイロの攻撃に翻弄されてフィニッシュまで持っていかれた形となった。

そして38分、パルセイロがチャンスをゴールに結びつける。ペナルティエリアに侵入したMF向慎一がPKを獲得。これを宇野沢が決めて先制に成功した。

しかし、「執念で追いつけた」と試合後に横河・依田監督が表現したように、横河も意地を見せた。42分、MF永露大輔がシュート。相手にブロックされるもすぐさま反応すると、エリア内で倒され横河にもPKが与えられる。

 
これを冨岡が落ち着いて決め、土壇場で試合を振り出しに戻した。 「ひとつのミスで相手に流れがいってしまうのが、ウチの悪いところ」と、横河・依田監督は試合後に振り返った。この日は最後の最後に追いつくことができたが、課題の修正が求められる。

対するパルセイロ・薩川監督も、課題を口にした。 「最初に得点できたのは大きかった。でもその前に、ウチの時間帯で流れの中から1点2点入れておかないから、こういう結果になった」と、指揮官は勝ち点2を失ったことを悔いた。

両者はこの後、天皇杯3回戦(10/10札幌厚別)で再びぶつかることになる。この試合で見えた課題を分析・修正し、白熱したこの日を更に上回る試合を期待したい。

<試合後の監督・選手コメントは3ページ以降に続く>

◆前後のページ | 1 2 | 3 4 5