#1 町田市 7/16 JFL後期 第3節 FC町田ゼルビア vs ツエーゲン金沢
この日はJFL後期 第3節 ツエーゲン金沢戦が行われるという事で、筆者もチケット購入して試合を観戦しようと、サポーターが利用する路線バスに乗って町田市立陸上競技場に向かってみた。終点の「野津田車庫」停留所で降りると、その場でボランティアスタッフが丁寧に道案内をしてくれた。競技場まで1キロ弱の距離を歩くことになるが、競技場までのルートMAPも配布していて、初めて来た人でも無事に到着できるよう工夫をしているようだ。
競技場に入ると和装の観客が多い事に気がついた。クラブが和装イベントなど行なっているのだろうか。謎に対する答えはゴール裏のサポーターに聞いて分かった。サポーター有志の呼びかけで和装での来場を呼びかけていたらしい。
「チームはJリーグ加盟の準備で忙しそうだから、俺たちで出来ることはやっていこうと思って」ゼルビアのサポーターが「チームが何もしないからダメだ」と嘆いて終わることはない。
そもそも精を尽くしているチームの事情を理解しているので嘆いてすらいない。試合会場を少しでも盛り上げるべく、サポーターはスタジアム内外で働きかけている。
大混戦のJFL上位陣の直接対決を制したのは…
試合は西日が差し込む16時にキックオフ。ゼルビアは前線でボールを裁く役割のディミッチがベンチ外。その結果、前線で起点を作っていたのが勝又慶典のみとなっていた。途中から酒井良が攻撃の構築に加わるなど対応してはいたが、ツエーゲン金沢がその程度で崩れるはずがない。ゼルビアは深く侵入出来なかった代わりに遠くから積極的にシュートを放って打開を試みた。前半22分、その試みが実る形で大前博行が先制点を奪うと、30分には鈴木崇文の直接FKで2点目を加えた。
今シーズンのゼルビアはポポヴィッチ監督を招聘した。昨年までのゼルビアのサッカーは、勝又などスピードスターを活かした戦術が主だったが、今季はポポヴィッチの展開するパスサッカーが上乗せされたことで得点力は飛躍的に向上した。前期の開幕直後はMIOびわこ草津に6-1で勝利をし、直後のFC琉球戦も5-1で勝利をしている。しかし直後の試合からは安定して勝ち続けることができずにいた。運良く上位陣との勝ち点差は拡がらなかったが、順位表では上位グループの後手に位置していた。