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#172 11/30 関東社会人サッカー大会 準決勝 早稲田ユナイテッド vs tonan前橋S

後半だけで3失点 攻撃にも焦りの色が

後半最初のビッグチャンスも早稲田。5分、フィードを白井が収めてラストパスを通す。これに走り込んだMF清水恒太朗がGKと一対一になるも、シュートを決め切る事が出来ない。

決定機を逃してきたツケを支払わされたのが21分。相手のクロスを山下がパンチングで逃げたが、ペナルティエリア手前からミドルを打たれる。シュート自体はコースを外れたが、これにゴール前で反応したFWオフィク アモドゥ ジョセフに押し込まれ、早稲田が1点を追いかける展開となった。そして3分後にはGKのクリアをオフィクにインターセプトされ、無人のゴールへ流し込まれた。あっという間にビハインドは2点に広がった。

「0-2でもまだ行けると思っていた」と今矢直城監督は試合後に話しているが、プレーする選手達は焦りの色が見られた。パスワークのイメージが一致しておらず、出した所に味方がいなかったり、走った方向とは逆のコースにパスを出してしまうなど、らしくない場面が散見された。また、攻撃のポイントのひとつである左サイドの中島が、後半はほぼ封じられた。

相手に退場者が出た事もありボールは持ち続けたが、ブロックを作って守る相手を崩す事が出来ない。そして43分にダメ押しの3点目を決められ、早稲田の敗退が決まった。「前半に1点欲しかった」と今矢監督は言う。怒涛のような攻撃を見せた前半、どれかひとつでも決まっていれば結果は変わっていたかもしれない。だがそこで取り切れないのが、早稲田の課題だ。

技術の高さに裏打ちされた、流れるようなコンビネーションを見せる早稲田ユナイテッドは、間違いなく好チームだ。しかし、本当の意味での強いチームには、まだなりきれていない。2度目の関東への挑戦は、準決勝で終わりを迎える事となった。

試合後の早稲田ユナイテッド・今矢直城監督コメント

-率直な感想をお願いします。
「内容的には負けていなかったと思うんですけど、結果は0-3なので完敗としか言いようがないです。その中でも選手達はよく頑張ってくれましたし、全力でやってくれただけに残念です。結果は残念ですけど、前半に1点欲しかったという気持ちは正直ありますね」
-立ち上がりから相手ゴールに迫るシーンを作っていましたが?
「入りは良かったと思います。流れ的にもこちらのペースでしたし、危ないシーンも何度かありましたけど、自分達のミスからだったので崩されたわけではなかった。プレスもしっかりはまっていて狙い通りでしたけど、出来れば前半にゴールが取れていれば。1点リードがあるのとないのでは後半の戦い方も変わってくるので。後半も先制点を取れるという気持ちはあったと思うんですよね。でも相手に先制されて、あれ?という感じもあったと思います。あっという間に追加点を取られて、こんなはずじゃなかったというのがあったのかなと。0-2でも行けるというのは僕の中にもあったんですけど、相手も身体を張って守り切るという良いプレーをしていました」
-後半は左サイドの中島選手の所を抑えられた印象です。
「後半は相手がケアしてきていましたね。前半あそこまでやられていると、まずそこに出させないようにしようと。相手に先制点が入ったのが大きかったです。0-0のままだったら要所で左サイドは絶対崩せたと思うんですけど、こちらに焦りが出たのかなと思います」

(了)

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