#131 7/13 関東1部リーグ 後期 第3節 東京23FC vs エリースFC東京
エリースはゴールを奪う為に前がかりにならざるを得ない。選手交代やポジションチェンジに「点を取りに行くぞ」というメッセージを込めたが、うまく伝わらずに「ペースがあまり変わらなかった」と檜山監督は振り返る。
エース・山本恭平はハットトリック達成
対照的に東京23FCは、その後も自分達のやりたいプレーを遂行した。23分、相手ディフェンスラインの裏に抜け出した山本がGKをかわしハットトリックを達成。
山本は公式戦3試合連続ゴールと好調を維持しているが、「チームのみんながボールを集めてくれている」と、仲間に感謝した。
39分にエリース・MF谷川烈に1点を返されるも45分、MF猪股聖哉のパスを受けたFW山下亮介がダメ押しの5点目を決めて試合終了。
東京23FCは、「何もやらせてもらえなかった(米山監督)」前回の悔しさを晴らす結果を手にした。
東京23FCとエリースFC東京は共に、7/24(水)に東京都サッカートーナメントの社会人代表決定戦を戦う。東京23FCはFC町田ゼルビアと、エリースFC東京は横河武蔵野FCと、それぞれJFLクラブと対戦する。東京23FCは昨年、東京都サッカートーナメントの決勝に勝ち進んだが、横河を追い詰めながらPK戦の末に敗れている。東京23FCというクラブをより多くの人に知ってもらうには、天皇杯出場が一番の近道となる。
「天皇杯という舞台で自分達を見せたい」と米山監督が言えば、「自分達が日の目を見るには、もう天皇杯しかない」と、山本も意気込む。後一歩届かなかった夢の舞台への進出に向けて、東京23FCは決意を持って大会へと臨む。
試合後の両チーム監督・選手コメント
エリースFC東京・檜山康監督
-大差のつく結果になってしまいましたが?
「ペース的には悪くはなかったんですけど、前半終了間際の失点が大きかったです。0-1で前半を終えられれば、後半も同じペースで戦って、ワンチャンス決めて振り出しに戻す事が出来たと思います。あの失点で、無理をしなければいけない状況になってしまいました。状況を変えようという中で、僕のメッセージがなかなか伝わらなくて、ペースがあまり変わらなかった」
-監督の伝えたかったメッセージとは何ですか?
「要するに点を取りに行くぞと。アグレッシブにやろうと。サイドバックの石川をボランチに上げて、彼がかなり活性化させてくれていました。ああいうプレーをチーム全体に求めたかった」
-フォワードの山下選手をボランチで使いましたが、その意図を教えてください。
「まずは人がいないという事ですね。ちょっとテスト的にやってみました。谷川とボランチを組んだんですけど、山下をより前めで使う事を考えていました。でも、二人とも組み立てに入ってしまって、前に出て行くというプレーが出来なかったです。その辺りが少し難しかったですね」