#69 8/15 東京都サッカートーナメント 東京23FC vs 専修大学
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #69
全社王者とインカレ王者の一戦 エースストライカーの活躍で東京23FCが勝利
8/15(水)19時30分 味の素フィールド西が丘
東京都サッカートーナメント 準決勝
東京23FC 2-0 専修大学体育会サッカー部
東京23FCにとって、専修大学は大きな壁だったはずだ。相手は昨シーズンの大学サッカー2冠王者。攻撃的なスタイルで、大学サッカー界を席巻している。この日も主力3人が不在だったとはいえ、今シーズン東京23FCが戦ってきた相手の中で、間違いなく最高クラスだった。
「相手は運動量とテクニックがある。うちは、しっかりゲーム運びしていこうと話していた。押し込まれる場面もあったけど、そこを耐えてチャンスをモノにしていこうと」
東京23FC・中盤のコンダクター、MF猪股聖哉は専修大学との試合をこう振り返った。試合の主導権は相手に譲っていても、虎視眈々とチャンスを伺っていた。
耐えて勝負の後半に賭ける東京23FC
前半は、ゲームの均衡が崩れる事は無かった。専修が超大学級のMF長澤和輝を中心に攻めるも、決定的な場面は作れない。東京23も時折鋭い速攻を見せたものの、相手の守備の枚数は足りており崩しきれない。互いに守備面において不測の事態が発生することはなく、前半はスコアレスで終えた。
後半、いよいよ専修が試合を動かしにかかる。7分、ゴール正面でFKを得ると、スポットに立ったのは長澤。ペナルティエリア内で相手マーカーとポジション取りの駆け引きをする仲間達。長澤は彼らに指示を出していた。そのため、中に合わせてくるかと思ったが、直接狙ってきた。右足を一閃すると、ライナー性のストレートボールがゴールを強襲。しかし、右ポストに弾かれると更に左手ポストにも当たりゴールならず。
その後も攻め立てる専修。FW山川翔也と長澤がシュートチャンスを迎えるも、東京23の守備陣が必死に食い下がる。
「後半はスペースができるしチャンスがあるだろう」
東京23・FW山本恭平は分かっていた。そして、それは現実となる。14分、パスを受けた山本恭が相手ディフェンダーをかわしながらペナルティボックス中央に切り込んでいく。相手DFのマークを外しシュートコースを作ったところで、豪快に蹴り込みネットを突き刺した。
東京23のカウンターアタックからの先制弾で、ゲームの均衡は破れる事となった。