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#129 7/7 全社 関東予選 決勝 エリースFC東京 vs 浦安サッカークラブ

対する浦安はボール保持の時間が長い為、何をするかは自分達次第。リードしていた事もあり攻め急ぐ必要がないからゆっくりパスを回す事も出来た。それでいて、前線への楔を合図に一気にスピードアップする。試合を掌握していたのは、浦安だった。特に秋葉は、状況に応じたプレーの選択が確かだった。右サイドバックに入った彼は、大きなサイドチェンジを見せたかと思えば、相手が飛び込めない嫌らしいポイントへパスを送る事も出来る。特に後者のパスはエリースを苦しめていた。曖昧な位置に出されるパスに対して、エリースの選手は飛び込めないが、浦安の2列目、3列目の選手は勢い良く飛び出してくる。この出足の差が勝負を決めたのが、浦安の2点目だ。

28分、秋葉のパスに走り込んだMF都並智也が受けると、その勢いのままマークを剥がして右足一閃。地を這うシュートがネットに突き刺さった。

エリースも終盤、パワープレーで相手を押し込んだが、最後まで1点が遠かった。点差はそこまで開いていないが、内容は完全に浦安のものだった。檜山監督は浦安を甘くみておらず、しっかりと対応策を練ってきていた。だが、この日は相手がその上をいうパフォーマンスを見せた。エリースFC東京の完敗。今回は、それを認めざるを得ないだろう。

試合後のエリースFC東京・檜山康監督コメント

-前半立ち上がりからかなり押し込まれましたが、それは想定外の事でしたか?
「浦安さんの試合を何試合か見させてもらったんですけど、関東1部でも十分戦えるようなレベルにあると思います。なので、押し込まれたのも想定内というか、押し込まれるだろうなという気持ちもありました」
-その時にチームとしてどのような対応策を考えていましたか?
「ワンタッチが得意というかパスワークが速かったので、やらせる所と制限をかける所をはっきりさせようと。出来るだけ早い段階で制限をかけるようにしたかった。暑さの中のゲームだったので、全て出来るとは僕も思っていなかった。ましてや、トレーニングも満足に出来ていない状態でしたので。相手が狙っている所にタイミングを図って制限をかけたかった。ゲームの読み、という部分ですよね」
-なかなか制限をかける事が出来なかった印象です。
「それはありますよね。だから押し込まれる、シビアな状況を作られたと思います。そこはやっていかないといけないんですけど、仕方のない部分でもあります」
-攻撃に関しては、山下選手がマークされ、彼に収めてからの展開がなかなか出来なかったように思います。
「今年はどのチームも、そこを潰してきます。だから難しい状況ではありますよね。ただ、前半の途中からはサイドを起点にしてチャンスを何度か作れたので、それは良かったと思います」

(了)

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