#122 6/9 JFL 第15節 FC町田ゼルビア vs Honda FC
ホームで2点のリードを許したゼルビアも、ようやく反撃を見せる。途中出場のFW齋藤翔太がスピードを活かして相手を掻き回す。2失点目の直後の30分、右から上がったクロスのこぼれをFW木島徹也が繋いで、齋藤が頭で押し込んだ。1点を返した事で掴んだ流れを更に強めようと、DF深津康太を前線に上げてパワープレーを仕掛ける。相手を押し込み、ゴールに迫る意地を見せた。しかし、相手の堅い守りを崩す事は出来ず、試合はそのまま終了。ゼルビアは勝ち点3を逃す結果となった。
最後まで相手のリズムから抜け出す事が出来なかった。Hondaのプレーが素晴らしかったとも言えるが、ゼルビアもそれを打ち破らなければならなかった。これで3試合勝利から遠ざかった事になり、次節からはカマタマーレ讃岐、AC長野パルセイロとの上位チームとの連戦だ。「開き直って戦える」と秋田監督は言う。チーム状態は良くないが、恐れる事なく相手に向かってもらいたい。前半戦ラスト2節、ゼルビアは正念場を迎えている。
試合後の両チーム監督コメント
FC町田ゼルビア・秋田豊監督
「ディフェンスラインのメンバーに怪我人が出た事によって、ビルドアップが上手くいかなかった。なかなかゲームを作る事が出来ず、試合が終わってしまいました。開幕戦の時もそういう状態だったんですけど、落ち着いて試合を運びながら、相手の穴を突くような形をもっと作れるようにやっていきたいと思います」
-前半で阿部選手と太田選手を交代した理由を教えてください。
「コンディションが悪かったのと、練習でやってきた戦術的な事が一切出来ていなかったので、前半途中で代えました」
-ボールを動かす事が出来ない中で、それを変える為にどんな修正点を考えていましたか?
「太田を入れた事によって守備は安定しました。攻撃の事で言えば藤田を入れたい所だったんですけど、守備に回る事が多かったので太田を入れました」
-次節から上位2チームとの対戦ですが?
「逆に開き直って出来るんじゃないかと思います。恐れずに思い切ってやる。讃岐さんも非常に良いチームですけど、自分達を信じれば出来ると思いますし、そういう調整をしていきたい」
Honda FC・前田仁崇監督
「非常に拮抗した試合で、見ている観客の皆さんにスリリングな試合を見せられた事は良かったです。お互いにミスが少なく、試合が進んでいった事も良かったと思います」
-前節は先制してから逆転される展開でしたが、そこを修正する為にどのような事をしてきましたか?
「色々な相手がいますけど、相手の事よりも自分達が目指しているサッカーをやろうと。前節は確かに点を取った後に足が止まったと思いました。ラインが下がったのが原因で、中盤の選手が前に行く事が出来なかった。その辺りは、今回のミーティング等で修正出来たと思います」
-ゼルビアに対する対策や、戦ってみた印象を教えてください。
「対策よりも、自分達がどうやってサッカーをするのかという部分に取り組んでいるので、町田さんだからという事は特にありません。僕らはパスを繋ぎながら攻めたいですし、攻守の切り替えなどは課題なので、そこはトレーニングしてきました。町田さんは個の能力が高いですし、トラップなどの基礎的な技術は、何も言う事のないくらい高いと思います」
(了)