#122　6/9 JFL 第15節 FC町田ゼルビア vs Honda FC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #122

相手のパスワークに翻弄され、FC町田ゼルビアが痛恨の敗北

6/9（日）14時　町田市立陸上競技場
JFL 第15節　FC町田ゼルビア 1-2 Honda FC

現在リーグ3位のFC町田ゼルビア。上位2チームに引き離されない為にも、是が非でも勝利が欲しいところだ。前節、前々節と2戦続けてドローゲームに終わっており、ホーム野津田では確実に勝ち点3を奪いたい。しかし、この日も望み通りの試合展開とはならなかった。

前半、ゼルビアのシュートはFKの1本のみ

序盤からやりたい事をやったのは、Honda FCだった。最終ラインからパスを繋ぎながら、相手の穴を探っていく。ゼルビアとしても、狙いは同様だった。しかし、「ディフェンスラインのメンバーに怪我人が出て、ビルドアップが上手くいかなかった」と試合後に秋田豊監督は振り返る。ゼルビアらしいパスワークを見せられず、相手に主導権を握られた。

前半22分、MF庄司悦大が自陣ゴール前でボールを失うと、Honda・FW伊賀貴一にシュートを許す。2分後にもFKからMF西望実に際どいシュートを放たれている。Hondaは攻守の切り替えも素早く、ボールを奪われた瞬間に複数の選手がプレスをかける。攻撃に出たいゼルビアは自由を奪われ、前にパスを出す事も出来ない。

前半は劣勢だったゼルビアにも、ようやくチャンスを作る。35分、絶好の位置でFW村上聖弥が倒されると、村上が自らFKを狙う。しかし、これはクロスバーに阻まれゴールならず。結局、前半にゼルビアが放ったシュートはこの1本のみだった。いかに相手ゴール前まで行けなかったが分かる数字だろう。

次節からの上位対決は開き直って戦う

Hondaの流れのまま後半も試合が進んだ。そして後半19分、左サイドから西がクロスを送る。ディフェンスがクリア出来ずにファーサイドへボールが流れると、待ち受けていたのはMF柴田潤一郎。フリーでのコントロールから左足で決めて、Hondaが先制点を奪った。ここまで好セーブを見せていたゼルビア・GK相澤貴志だが、この場面はノーチャンスだった。

そして29分には、西がミドルシュートを沈め2-0とした。Hondaは前節、先制しながらその後足が止まって逆転負けを喫していた。この日は、同じ失敗を繰り返す事なく相手を突き放した。