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#119 5/18 JFL 第12節 横河武蔵野FC vs 栃木ウーヴァFC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #119

横河武蔵野FC 8試合ぶりの勝利 連敗を4で止める

5/18(土)13時 武蔵野市立陸上競技場
JFL 第12節 横河武蔵野FC 1-0 栃木ウーヴァFC

勝点8で並び、ともにリーグ下位に沈んでいる15位・横河武蔵野FCと16位・栃木ウーヴァFC。今節の結果次第では最下位も有り得る中、横河は連敗脱出を、栃木は連勝を目指し戦う。

試合開始直後、両チームは共に激しくボールを追い、なかなかパスを繋ぐことができない。チャンスを生み出せない両者だが、贔屓のチームをサポートしようとスタンドは熱い声援で選手を鼓舞する。アイドルグループのキャッチフレーズではないが、アマチュアとして仕事をしながら、身近にあるスタジアムでプレーする選手たちは、サポーターにとっての「週末ヒーロー」なのだと感じた。

1点を守りきった横河武蔵野FCが連敗脱出

最初に形をつくったのは栃木。上背のあるFW若林学をめがけたロングボールを起点に少しずつ横河ゴールに迫る。DF小森慶太朗のフィードを若林が胸で落とし、MF市川稔がボレーシュートを打つなど、シンプルで効率的に攻撃する。対する横河はFW矢野真国、MF金井洵樹、MF矢部雅明と前線に並ぶ選手が小柄なため、ロングボールを蹴っても簡単に跳ね返されてしまい、シュートを打つことができない。

我慢の時間が続いた横河だが、決定的なチャンスが訪れる。MF林俊介の折り返しをMF岩田啓佑がシュート。これは惜しくもポストを叩くが、徐々に流れが寄ってくる。ハイボールに勝てなかった前線の選手たちは、相手DFと真っ向勝負をするのではなく、裏のスペースを狙うようになり、パスも繋がり始める。そして前半42分、金井のクロスをDF上田陵弥が折り返し、林がネットを揺らす。先制した横河は落ち着いてパスをまわし、危なげなく前半を終える。

横河の「矛盾」した交代が見事にハマる

後半は立ち上がりから横河がパスをつなぎ、栃木をゴールに寄せ付けない。追う栃木はFW斎藤翔太、MF足立高俊と攻撃的な選手を後半に投入するが、焦る気持ちからかパスミスが多く、流れを変えることができない。

追加点を狙う横河はFW冨岡大吾を投入。30分過ぎにはMF遠藤真仁、終了間際にはFW小林陽介と攻撃的な選手を投入し、ゴールを狙った。興味深かったのは、横河の「矛盾」した交代だ。攻撃的な選手を入れながら、彼らが最も輝いたのは前線からプレスをかけている守備の時。逆に攻撃面では、守備や中盤の選手が積極的にオーバーラップをし、チャンスを作っていた。この攻撃と守備の「矛盾」した役割は、チーム全体で戦う横河らしさを表していた。

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