#110 4/7 チャレンジリーグ 第1節 スフィーダ世田谷FC vs C大阪堺レディース
大差となったが内容には満足出来ない
後半18分、セレッソ・DF成迫実咲のロングFKがクロスバーに当たってゴールが決まる。1点差に詰め寄られるも、以降はスフィーダのゴールが続く。29分、風下ながら森が振り抜いたシュートはゴールに吸い込まれる。「綺麗に曲がってくれて、GKも飛んでいたんですけど入って良かった」という、森の思い切りの良いプレーで点差を広げる。その後、MF社納未樹が2点、MF大嶋さゆりが1点、森がハットトリックとなる3点目を決めた。終わってみれば8-2とスフィーダの圧勝で幕を閉じた。
試合終盤に立て続けにゴールを奪い大差をつけたが、それ以外の時間は「相手のペースだった」と川邊監督は振り返る。セレッソのプレッシャーをなかなか打開出来なかった事が要因だ。個々の能力で上回っていた事もあり、拮抗した試合展開にはならなかった。しかし、経験と実力を備えたチームが相手だったら、結果はわからなかっただろう。試合の入り方が悪く、自分達のペースに戻すまでに時間を要し、その間に失点も喫している。勝った事自体はポジティブな要素だが、試合内容は細部まで振り返る必要がある。
強風でやりたいサッカーが出来なかったのは事実だが、それを言い訳にしてはいけない。この日、スフィーダはシンプルに田中(麻)に預けて攻撃に移ろうとしていた。パスが思うように繋げない以上、爆発力のある田中(麻)を使う事は定石でもある。だが、「その後が続かなかった。もっと人数をかけないといけない」とキャプテンは言う。田中(麻)の『個』に頼り過ぎている状況も改善の必要がある。
試合後のスフィーダ世田谷FC・川邊健一監督コメント
-立ち上がりが良くなかったですが?
「相手がすごく良いチームだった。ディフェンスをさぼらずに、一人の選手が1回のアプローチで終わらずに2回3回と来ていたので、相手の頑張りを褒めるべきかなと思います」
-相手のゴールキックが風で押し戻されて高い位置から奪いに行けたと思います。
「ただセカンドを全く拾えなかったので、そこは苦しくなった要因かなと。出だしの集中力が少し欠けていました」
-ピッチコンディションについてはいかがですか?
「今日も意外と良くなかったです(笑) 見た目は綺麗なんですけど、デコボコしている箇所もありました」
-同点に追いついてからはスフィーダのペースだったと思いますが?
「正直な所、最後に得点を重ねた時間以外は相手のペースで進んでいたと思います。相手のアプローチに飲まれたなという感じです」
-大差がつく内容ではなかったという事ですか?
「個々の所では差があったので、このぐらいの厳しい内容でも点差はつけられるかなとは思っていました」
-臼井選手がメンバー外でしたが?
「怪我ではないです。コンビネーションの部分でもう少し様子を見ようかなと思って、今日は外しました」