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#95 11/4 都リーグカップ 青梅 vs フエンテ東久留米 / OSSA vs 早稲田ユナイテッド

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #95

関東2部昇格を目指す2チームの関東社会人サッカー大会直前の公式戦レポート

11/4(日) 会場:大井第二球技場
東京都社会人サッカーリーグ1部カップ 2回戦
12時 青梅FC 4-0 FC.フエンテ東久留米
18時 FC.OSSA 2-2(PK5-4)早稲田ユナイテッド

11/10(土)から埼玉県で行われる関東社会人サッカー大会を1週間後に控える青梅フットボールクラブと早稲田ユナイテッド。この日それぞれ、東京都リーグ1部カップ2回戦を戦い、関東大会に備えた。

守備面の向上が必要な青梅FC

FC.フエンテ東久留米と対戦した青梅は、守備に気を配って試合に入った。10月に大学生2チームと練習試合を行い、計13失点を喫していた。ディフェンス面の見直しが急務だったが、「(守備を)気にし過ぎて思い切りがなかった」とFW平松翔が話すように、前半はなかなか攻撃の形を作れない。ボールを支配し、主導権も握ったがフィニッシュの構築ができない。相手にもチャンスは作らせなかったが、全体的にのんびりした雰囲気のまま、前半をスコアレスで折り返した。

後半に入って目が覚めたのか、青梅が分厚い攻撃を仕掛けていく。後半だけで4ゴールを奪うことになったが、すべてがサイドからのラストパスで生まれた。後半19分、左からDF須貝俊一郎のクロスを平松が頭で合わせて先制すると、3分後にも右からのマイナスの折り返しを平松が蹴り込んだ。相手の足が止まり中盤でのプレッシャーがなくなったことで、ボランチからのパスがスムーズに通ることになる。サイドを何度も突くと、27分には右からのセンタリング、27分には左からのFKからネットが揺れた。

エースのFW岩田朗が不在だったが、圧勝で試合を終えた。だが満足する様子はない。「右サイドのコンビネーションはもっと高めたい」と平松は言った。この日は大量得点が生まれたが、他県リーグ強豪が相手の関東社会人は簡単には勝てない。それだけに個々の意識、周囲とのコンビネーションを、各選手が意識的に高める努力をしていく必要がある。また失点こそしなかったものの、後半にポスト直撃のシュートを浴びるなど危ない場面を作られた。残り1週間、球際の激しさや相手のマークを怠らないなど、最低限のタスクを突き詰めていくことも必要だろう。

全社王者と手合わせした早稲田ユナイテッド

FC.OSSAと対戦した早稲田は、大半の主力選手を休ませた。「リーグ戦にあまり出ていなかった選手を使う」という今矢監督のプランの下、サブ組主体でこの試合に臨んだ。ベストメンバーでなかったこともあり、常に後追いの展開を強いられる事になる。スムースにボールが回るシーンはあったが、仕掛けの局面では微妙なズレが生じていた。なかなか攻撃の糸口を掴めなかったが、1-2で迎えた後半アディショナルタイムの得点は、早稲田らしい綺麗な形から生まれた。

相手ゴール前を細かいパスワークで突破すると左へ展開。ライナー性のクロスを中央で合わせてスコアを動かした。メンバー構成は控え選手中心でも、早稲田らしいサッカーは浸透しており、それを感じさせる同点ゴールだった。最終的にPK戦で敗れはしたものの、チームのクオリティの高さを示す試合でもあった。

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