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#85 10/13 全社 1回戦 ヴァンラーレ八戸 vs FC KOREA

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #85

FC KOREA 3年ぶり出場となる全社で初戦突破

10/13(土)9時30分 府中市朝日サッカー場
全国社会人サッカー選手権大会 1回戦
ヴァンラーレ八戸 1-2 FC KOREA

今季の関東リーグ1部ではFC KOREAは残留争いに巻き込まれた。最後まで縺れながら何とか関東2部降格は免れたが、絶対に負けられないリーグ戦終盤で、システム変更に踏み切っていた。4-2-3-1から4-4-2に切り替え、守備の安定を図ったことが功を奏したようだ。

全国社会人サッカー選手権大会でも4-4-2を維持し、初戦・ヴァンラーレ八戸に臨むことになった。残留争いをしたとは言え、強豪チームが数多く所属する関東リーグでのこと。この日の試合は、KOREAの地力がヴァンラーレを上回った。

少ないタッチで小気味良くパスを回し、セカンドボールを拾っては二次攻撃に繋げていくKOREA。なかなか決定機は作れなかったが、前半25分にようやくチャンスが訪れる。

セカンドボールを拾い続け、試合を支配したFC KOREA

カウンターからFW朴 世訓がゴール前に持ち込みシュートを放つ。相手DFに当たり、キーパーの逆を突く軌道となったが、ボールは惜しくも枠を外れた。システムの変更で中央から左サイドへポジションを移した朴。自ら「サイドでは仕掛けるタイプ」と言うように、トップ下の時はパス出しに回ったりフィニッシュに絡むキャプテンが、積極的な突破を見せていく。

40分には、MF李智星のラストパスから好機を作るも、ヴァンラーレ八戸・GK山田賢二にブロックされて先制ならず。前半のボールポゼッションはKOREAが上回ったが、肝心のゴールは決められなかった。

KOREAに先制点が生まれたのは後半4分。左からマイナスのパスを受けた李が、得意の左足でコースを狙いシュート。コントロールされたボールは、ゴール右隅に吸い込まれた。

ヴァンラーレの後半の入り方は決して悪くなかった。失点後も気落ちすることなく、サポーターの声援を受けゴールを目指す。15分、MF金井隆太が裏に抜け出しシュート。これはGKにセーブされたが、ついにヴァンラーレが同点に追いつく。27分、後方からのロングボールを競り合ったボールが相手DFラインの裏へ抜けると、それにいち早く反応したのがキャプテンのMF新井山祥智。フリーの状態で右足を振り切り、ネットを突き刺した。

それでも全社ベスト4進出に意欲を燃やすKOREAは反撃を開始。32分、左からのスローインを受けたMF金載東が、トラップで相手DFを綺麗にかわしてゴール右隅に強烈なシュートを決め、ヴァンラーレを突き放した。

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