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#82 9/23 チャレンジリーグ 第18節 スフィーダ世田谷FC vs JFAアカデミー福島

33分、ac福島が右サイドで素早いパス交換を見せると、FW平田舞が逆サイドへ展開する。フリーで受けたMF門井恵美がドリブルから左足でシュートを放つ。これはスフィーダ・GK川口真奈にファインセーブで防がれたが、パスワークで前進し、スペースを突いたチャンスだった。

ac福島は、後半だけで8本のシュートを放つなど攻め続けた。だが、スフィーダも粘り強く対応しスコアは動かず。前半に奪った1点がそのまま決勝点となり、スフィーダが勝ち点3を手にした。

パワーの差が勝負を分ける

雨でボールが走らない。試合後、スフィーダ・川邊健一監督も話していたが、この日のようなコンディションではパワーがものを言う。

身体の強さや一歩の出足では、骨格も固まり体格でも勝る歳上の選手に分がある。となれば、中学生も出場したac福島にとっては苦しい試合だったと言える。加えてU-17日本代表に7人が選出されており、ベストメンバーで臨めなかったことも悔やまれる。

スフィーダはシンプルに攻めるという共通意識を持ってサッカーをし、結果を出した。ただ、そのような勝ち方はチームの目指す所ではない。環境に応じた有効なプレーを見せたチーム力は素晴らしいが、納得のいく勝利ではなかったのではないか。どちらも本来のサッカーを出せなかった。互いに丁寧にパスを繋ぎ、ポゼッションを高めながらゴールを目指すのがスタイルだ。両者の対決を、晴れたピッチで見てみたい。それだけのクオリティが両チームにはある。

試合後のスフィーダ世田谷FC監督・選手コメント

川邊健一監督
-試合を振り返っていかがですか?
「正直、今日はサッカーどころじゃないくらいピッチコンディションが悪かったです。相手もウチも、細かく繋ぎながら崩すスタイルなんですけど、共にそういう部分を見せられないゲームだったと思います」
-ピッチ状態に先に慣れたのはスフィーダだったと思いますが?
「選手達がうまく考えながらやってくれたと思うんですけど、単純にこういう状態だとボールが転がりませんし、パワーがある方が勝つという展開になります。結局、それで前半は主導権を握れて、シュートも打たせていなかったと思います」
-夏に合宿を行ったそうですが?
「チームにまた芯が一本通ったというか、戦術が強化されました。共通理解が高まったので、そこは合宿を通して良くなった所かなと思います」

DF田中麻里菜
-試合を振り返っていかがですか?
「全然試合にならなかったです。水溜まりがあったり普段やり慣れないコンディションだったので、シンプルなサッカーでと割り切りました。ビルドアップも危ないから止めて、そこは周りとの共通意識で出来たと思います」
-前半の早い時間帯にゴールを決めましたが?
「あの場面はCKで菜緒が上がって行ったんですけど、まあミスるだろうなと(笑)。なので後ろからこぼれを狙っていたら本当に来たので、ラッキーゴールでした」
-夏に合宿を行ったそうですが?
「ディフェンス面は皆の意識を合わせられて向上したかなと思います。ディフェンスはチームの課題なので」

(了)

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