#71 8/19 国体サッカー成年男子 関東ブロック決勝 東京都選抜 vs 栃木県選抜
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #71
東京都国体選抜チーム 栃木県の勢いに屈する
8/19(日)11時50分 駒沢公園陸上競技場
第67回 国民体育大会 関東ブロック大会 決勝
東京都国体選抜 0-1 栃木県国体選抜
前日の雷雨から一転、この日の駒沢公園は非常に良い天気だった。暑さによる熱中症などが心配される、いつもの夏の日となった。
第一試合の茨城県選抜と群馬県選抜の試合が延長戦までもつれ込んだ。そのため東京都選抜と栃木県選抜の試合は、予定の11時30分から遅れること25分、11時50分キックオフとなった。
若さと勢いで上回る栃木県選抜
「上手い子達ばかり」と、東京都・漆間信吾監督が自信を持って言う通り、技術で上回る東京都が自在にボールを繋ぎながら押し込んでいく。だが、最初に観衆を沸かせたのは栃木県だった。前半9分、強烈なミドルシュートが東京都・GK藤吉皆二朗を襲う。しっかりセーブし事なきを得たが、栃木県には何か起こしそうな雰囲気があった。
東京都は14分、MF加藤宏輝が抜け出してシュートを放つ。中央から左へのダイアゴナルランで、相手ディフェンダーを振り切ってのフィニッシュだった。
前半途中からは栃木県が押し込む展開に。若さを武器に勢いよく複数人が前線に絡んでいく。決定的な場面もあったが、東京都・GK藤吉が懸命の守りを見せ、スコアは動かない。
東京都が押し込まれた原因のひとつに、ボールの失い方の悪さがあった。不用意なミスで栃木県を勢いづかせてしまった。連戦で、しかも厳しい暑さの中での試合。いつもならできるプレーにズレが生じてしまったのかもしれない。
東京都は24分、前日の山梨県選抜戦からキレキレのMF高橋周大がドリブルからチャンスを作る。切れ味鋭いステップで突破し、グラウンダーのラストパスを供給。しかし、ニアサイドで合わせたFW山下真太郎は惜しくも外れた