#67 8/5 東京都リーグ1部 V.F.C 1st vs 三井住友海上サッカー部
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #67
点の取り合いを制したV.F.C 1stがリーグ3位に浮上
8/5(日)17時30分 大井第二球技場
東京都社会人サッカーリーグ1部
V.F.C 1st 5-2 三井住友海上サッカー部
日が沈み始め、日中のうだるような暑さは幾分和らいだ。その中で行われたV.F.C 1stと三井住友海上サッカー部の試合も、点の取り合いとなった。
終盤はノーガードの撃ち合いに
先手を取ったのはV.F.C。前半16分、右サイドで存在感を出していたMF浜崎真人が、抑えのきいたシュートを突き刺した。しかしわずか1分後、三井住友が試合を振り出しに戻す。セットプレーからの折り返しを素早く詰めてネットが揺れる。得点直後に失点を喫する事はサッカーではよくあること。V.F.Cが気を取り直して、再び試合を動かす。
20分、サイドチェンジを受けた浜崎が冷静に中へ折り返すと、FW根本知治が反応し勝ち越しに成功する。ホームチームの攻撃は終わらず、5分後には左からCKにMF鈴木直人が頭で合わせた。
その後、34分にも追加点を奪い、試合を有利に進めていく。ワンタッチで小気味良くパスが繋がり、綺麗な崩しの形も見られた。相手にポスト直撃のシュートを浴びるものの、優勢のまま前半を終えた。
前半の途中から前線とDFラインが間延びした三井住友を尻目に、後半もV.F.Cがパスを繋いで崩そうとする。10分、縦への速い展開から左へ送り、クロスに反応したのはまたも根本。これが決まって5点目が加わった。
その後は互いに細かなミスが目立ち、攻撃の構築がままならない。どちらも少しのプレー精度にアップがあれば、攻撃が形になる場面は多かったと思う。終盤はどちらもラインが間延びし、ノーガードの打ち合いといった展開になる。そこで三井住友がPKを獲得し、1点を加えるも時既に遅し。
5-2でV.F.Cが勝利し、確実に勝点3を積み上げた。
V.F.Cはこの試合に勝利した事でリーグ3位に浮上した。関東リーグ昇格を賭けた関東社会人サッカー大会出場の可能性がある。
前身のSGシステム株式会社サッカー部としては関東リーグ2部を経験しているが、このクラブはまだ2011年に設立されたばかりの新しいクラブチームだ。それだけにチームを率いる梶山洋一監督は、一歩ずつ歩みを進めていく方針を持っているようだ。