#63 7/22 チャレンジリーグ 第16節 日体大女子サッカー部 vs スフィーダ世田谷FC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #63
好調のスフィーダが5連勝達成
7/22(日)13時 日体大健志台キャンパスサッカー場
チャレンジリーグ 第16節
日体大女子サッカー部 0-1 スフィーダ世田谷FC
連動したプレスで日体大に長いボールを蹴らせず
スフィーダ世田谷FCの勝利を告げるホイッスルが鳴ると、川邊健一監督は両手を高く上げて喜びを表現した。スフィーダがタフな試合を1-0で制した。
試合序盤からFW長澤優芽とFW峯本千鶴の2トップが前線からプレスをかける。それに呼応し後方の選手も重心を前にとる。相手を押し下げる事で日本体育大学女子サッカー部にロングボールを蹴らせない。
前回の対戦時、スフィーダはシンプルに前線に送る日体の攻撃に手を焼き、敗北を喫した。その二の舞を避けるべく、この日は連動したプレスでボールの出どころを塞いだ。前線から連動したプレスをかけたことで、中盤でボールを奪う機会も多い。セカンドボールを拾い、分厚い攻撃を仕掛ける。
押し込んでいったスフィーダが最初のチャンスを作る。前半6分、DF田中麻里菜のスルーパスに抜け出した長澤がクロス気味のシュートを放つ。しかし、ポストに嫌われゴールならず。対する日体大は22分、ゴール正面で受けたFW嶋田千秋が狙うも、シュートはポストに直撃する。以降、両チームともゴール前に攻め込めず膠着状態が続く。前半終了間際に日体大がチャンスを迎えるも、スフィーダが守り切り0-0で前半を終える。
キャプテンのゴラッソが決勝ゴールに
後半、スフィーダはピッチを広く使って攻める。片方のサイドでボールを回し、相手が食いついた所で逆サイドに展開する。4分、右サイドでパスを繋ぎ、左でフリーになったDF永田真耶がシュートを狙うもクロスバーの上を越えた。16分、スフィーダが勝負に出る。峯本に代えてFW石渕優紀を投入する。これまでスタメン起用が続いていた石渕をベンチに置いた理由を、川邊監督はこう説明する。
「前半休ませて、石渕でケリをつけるプランだった」
エースの投入で、更に勢いづくスフィーダ。前節はいつものキレがなかった石渕自身も、この日は積極的なチェイシングと仕掛けの意識を全面に押し出した。
「後半は圧倒的にゴール前のチャンスを作った」と川邊監督が話したように、スフィーダが攻め込んだものの、ゴールが奪えない。36分、MF田中真理子のスルーパスを受けた長澤が渾身のシュートを放つも、またしてもポストを叩いた。