#61 7/15 関東リーグ1部 後期 第3節 エリースFC東京 vs FC KOREA
エリースは、暑さから激しく体力を消耗することを見越して重心を低く設定した。ブロックに入ってきた相手に狙いを定めていた。そして、奪ってからの速攻も効いていた。檜山監督が「技量を発揮してくれた」と賞賛した深澤と高橋は、アイディアとテクニックを見せてゴールを陥れた。エリースにとっては、やりたいことが見事にハマった試合だった。「暑い中、タイトに守備をしてくれた」と檜山監督が話したようにチームで統一された守備の意識が勝利に繋がった。
対照的にKOREAは、意志統一が完全ではなかった。特に後半、ディフェンスラインは低かったが前線は上がったままだった。思い切ってラインを上げるか、前線が引くべきだった。コンパクトさを保てず間延びしたことで、中盤で相手に自由を許した。KOREAの敗因は、チームでやるべきことを統一できなかった事だった。
試合後の監督・選手コメント
エリースFC東京・檜山康監督
-試合を振り返っていかがですか?
「良い結果になりました。選手達は暑い中、タイトに守備をやってくれました」
-前半、やや引き気味の印象でしたが?
「消耗戦になると思っていたので、それを見越してブロックを作って、入り込んできた所を奪おうと言いました」
-4ゴール決まった要因は何ですか?
「久々に点を取ってくれました。深澤も高橋も技量を発揮してくれたと思います。全国社会人(関東予選)では外しまくっていたので(笑)」
FC KOREA・FW朴世訓
-試合を振り返っていかがですか?
「前半、エリースさんが引いてきて、それに合わせてしまいました。蹴ってでも前に送って、こちらのラインを押し上げたかった。ですが、繫いでいく中で取られ方が悪くて、引いていた相手に攻められてしまった。後半は点を取らないといけなくて、前半よりはシュートやクロスのチャンスがありました。ただ、ラインが低くて、前線は上がったままでした。それで相手に中盤で前を向かれてしまった。コンパクトにするべきでしたし、そういう事を感じ取らないといけなかったと思います」
-どの相手も朴選手を厳しくマークしてくると思いますが、今日はどうでしたか?
「球際は厳しく来ましたけど、体を寄せられても、その力を使って前を向けるので、相手は気になりません」
(了)