#60 7/15 関東リーグ2部 後期 第3節 三菱養和SC vs 海上自衛隊厚木基地マーカス
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #60
後半に足が止まった三菱養和SC 厚木マーカスに屈する
7/14(土)11時30分 西が丘サッカー場
関東サッカーリーグ2部 後期 第3節
三菱養和SC 2-5 海上自衛隊厚木基地マーカス
両チーム、攻撃の核は技巧派レフティ
三菱養和サッカークラブの攻撃のタクトを振るのは、MF加藤宏輝。対する海自厚木マーカスは、MF工藤隼人が鍵を握った。共に左利きで、独特のリズムを持っている。彼らのパフォーマンスが、試合の行方を左右した。
最初にチャンスを作ったのは、養和の加藤。ペナルティエリア内の混戦で粘り、ヒールキックでラストパスを供給。FW岡元思帆の足元にピタリと送られたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。
加藤がアイディアを見せた3分後、工藤が輝く。前半19分、ゴール正面でパスを受けると、軽やかな切り返しで利き足に持ち替える。そして、左足一閃。ゴール右隅へと吸い込まれていった。養和としては、失点前にあった決定機を決めておきたかった。
先制し、勢いに乗るマーカスのポゼッションが上がる中、養和の加藤が再び魅せる。相手の意表を突くループシュートでゴールを狙う。しかし、高さが足りずGKにジャンピングキャッチされた。
ペースを掴みきれない養和だったが、37分に同点ゴールを奪う。相手ディフェンスラインの裏に抜け出したFW染宮慎吾が、GKと交錯しPKを得る。これを染宮自身が確実に決め、試合を振り出しに戻した。
暑さで消耗した養和 マーカスを止められず
逆転したい養和だったが、後半10分、逆に突き放されてしまう。裏へのパスに反応した工藤が、GKとの一対一を冷静に沈め、この日2点目を決めた。17分にもゴールを許した養和だったが、21分、反撃の狼煙をあげる。
左からのFKのこぼれ球を、最後は岡元が蹴り込み、1点差に詰め寄った。しかし、5分後に歓喜していたのはまたもマーカスだった。その中心には、またしても工藤がいた。
左サイドからのグラウンダーのクロスを押し込み、マーカスのレフティはハットトリックを達成した。