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#55 7/1 チャレンジリーグ第13節 スフィーダ世田谷FC vs バニーズ京都SC

「まだ理想とは遠いですよ」

スフィーダは攻撃が売りのチームだ。得点力が高く、リーグ2位タイの38ゴールを記録している。ポゼッションを重視しゴールに迫り、守備時は高い位置からプレスをかけてショートカウンターを仕掛ける。しかし、川邊監督は満足していない。

「まだ理想とは遠いですね。ねじ込むような形が多く、これだ、というゴールはまだないです。」 この日の試合に関しても、前半の攻撃が後半のゴールラッシュのきっかけになったのは間違いない。だが、前半で試合を決められれば尚良かったはずだ。

それでも、川邊監督はそれほどゴール数にこだわっていなようだ。得点数がリーグ2位だという話をした時も、今日の朝に知ったと言っていた。あくまでゴールへのプロセスを重視しているのだろう。

スフィーダは前へ前へという意識が強く、ともすれば単調にもなる。それは川邊監督も課題としてあげており、「横パスを使ってゆっくりできれば」と語っている。試合の中で力の使いどころを見極められるようになれば、更に洗練された攻撃が構築できるはず。そして、より理想に近いゴールも生み出せるのではないだろうか。

試合後の監督・選手コメント

スフィーダ世田谷FC・川邊健一監督
-前半から多くのチャンスを作りながらスコアレスで折り返しましたが?
「ああいう形で前半を終えましたが、ボディブローのように効いていたと思います。後半、1点入れば更に加点できると考えていました。」
-結果4点を奪いましたが、課題などは見えましたか?
「終盤になると疲労でプレーが雑になるのが気になります。1点取ると、もっともっという風になるので、横パスなどを使ってゆっくり試合を進められればと。拮抗した相手とやるとそういう工夫がより必要になってくる。」
-リーグ前半戦を振り返っていかがですか?
「正直もっと勝てると思っていました。でも、負けそうな試合で勝点3取れた試合もありました。コンディションは悪くないので、これからもっと上げて後半戦を戦っていきたいと思います。」
-得点力の高いチームですが、理想には近づいていますか?
「まだ理想じゃないですね。ねじ込んだものが多くて、これだっていうゴールはまだないです。それも後半戦で更に高めていきたいと思います。」

スフィーダ世田谷FC・FW長澤優芽
-得点した後、ホッとしたように見えましたが?
「良いボールが来たんですけど、最初カラぶっちゃって。その後すぐに押し込めて良かったです。」
-前半から動き回ってチャンスに絡みましたが?
「自分の持ち味はスペースに走ったり、他の人に為にスペースを空けるプレーだと思うので、走り回りました。」
-もっとゴールを決めたかったのでは?
「久しぶりにFWでの出場だったんですけど、チャンスが多かったので決めたかったです。」

(了)

(取材・文/ 青木務)

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