#55 7/1 チャレンジリーグ第13節 スフィーダ世田谷FC vs バニーズ京都SC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #55
後半に一挙4ゴール スフィーダがバニーズに快勝
7/1(日)11時30分 プレナス チャレンジリーグ 第13節
駒沢オリンピック公園陸上競技場 第2球技場
スフィーダ世田谷FC 4-0 バニーズ京都SC
猛攻実らずスコアレスで後半へ
前半、チームのエースであるFW石渕優紀が早速チャンスを作り出す。ペナルティエリア内でパスを呼び込み、切れ味鋭いシザースで相手を抜き去りシュート。しかし、ポストに阻まれ先制ゴールとはならなかった。これを逃したことが少なからず、前半の戦いに影響を及ぼしたのかもしれない。
DF福原菜緒が相手陣内でインターセプトし、石渕に渡して自らもゴール前へ駆け上がる。石渕は勝負を選ぶも、シュートはCKに逃げられた。スピード感あるショートカウンターだったが、ネットは揺れない。石渕と2トップを組んだFW長澤優芽は、質の高いフリーランニングでスペースを作り出す。自らの力でゴールをこじ開けんとする石渕、献身的な動きで味方をサポートする長澤。この2トップの相性は悪くなかった。
前半は、『決定機』と呼ぶべきものがいくつもあった。後半に向けて嫌な雰囲気はなかったか。
川邊健一監督には、そんなネガティブな考えはなかった。 「ボディブローのように効いてくると思っていましたし、後半に1点入れば差は開くと思っていました。」 迎えた後半、川邊監督の考えが現実のものとなる。
左サイドを破り続け、ゴールラッシュ
6分、左からのFKは一度クリアされるも、再びゴール前へ上げる。これを石渕か頭で押し込んで先制ゴールを奪った。12分には、MF笹子正恵のクロスにMF大嶋さゆりがヘディングで決める。ドンピシャという表現がぴったりのタイミングだった。
バニーズ京都SCは、スフィーダのパス回しについていけない場面が出始める。これも川邊監督が話したように、前半の攻撃が確実にバニーズの選手達を疲弊させていた。
終盤には、「久しぶりのFWだった」というFW長澤優芽にもゴールが生まれる。左サイドからDF田中麻里菜がドリブルで持ち込み、グラウンダーのクロスを供給。長澤は一度は打ち損ねるも、すぐさまシュートし直し3点目を挙げた。
そして、途中出場のMF薄田春果がスルーパスに抜け出し、冷静にゴールを決めて試合を締めくくった。