#54 6/24 東京都リーグ1部 T.F.S.C. vs 早稲田ユナイテッド
後半の立ち上がりこそT.F.S.Cが相手ゴールに迫ったものの、それも長くは続かなかった。前半から、T.F.S.Cはベタ引きすることなく高い位置からのプレスを敢行。後半途中までは間延びすることなくコンパクトな陣形が保たれていた。しかし、なかなかボールを奪いきれず次第に運動量が落ちていくと、いざマイボールにした時に迫力のあるカウンターを発動させることができなかった。結局、前半に3点を奪っていた早稲田が更に2点を追加し、尚且つ無失点で試合を締めくくった。
「決めるところを決めておけば、もっと取れた」と今矢監督は話したが、後半も加点したことと無失点で終えたことを評価していた。
新加入のコンダクター・山中真
さて、試合が進むごとに存在感を示していたのが、新加入のMF山中真だ。アンカーの位置でボールを奪い、攻撃の起点となった。その時々で何をすれば良いかわかっており、今矢監督も感心する。
「まだ入って1ヶ月くらいだけど、相手の潰し所をわかっているし、攻守両面で良いものを持っている。フットボールIQが高い選手。」
後半途中までは、ピッチ中央で相手を監視し、パスを散らすプレーが多かった。5点目が決まり、試合の趨勢が決まるとプレーエリアが前進。よりゴールに近い位置で攻撃を作り、正確なダイレクトパスで好機を演出した。
加入して間もない段階で、すでにチームをコントロールしている。仲間との相互理解が深まれば、早稲田のポゼッションサッカーのレベルも更に高まるだろう。早稲田ユナイテッドのサッカーに、新たな可能性が加わった。
試合後の今矢直城監督コメント
-前半で3点を奪い、楽な展開になりましたが?
「決めるべきところを決めていればもっと取れたかなと思います。でも、タフな相手にラッキーなゴールもありましたが、前半に3点取れて後半も追加して、無失点で終えられて良かったです。」
-その中で課題はありますか?
「まだミスが多いです。繋ぐスタイルなのでミスはあるんですけど、無駄なものが多いです。スペースがあるのにフリーランニングしていない場面もありました。90分やり続けるのは難しいですけど、やるかやらないか、だと思います。」
-相手もコンパクトな陣形を保っていましたが、その中でもパスを繋げた要因は何ですか?
「しっかり三角形を作っていたのが良かったと思います。もっと繋ごうよと話していました。勝ちに拘るのも大事だけど、楽しもうよと。気楽に、ミスしても切り替えを早くすれば問題無いから、どんどんチャレンジしていこうと。」
(了)