#53 6/17 J2 第20節 東京ヴェルディ vs ジェフユナイテッド千葉
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #53
J2首位攻防戦となったリーグ前半の大一番を制した東京ヴェルディ
6/17(日)18時 味の素スタジアム
Jリーグ ディビジョン2 第20節 東京ヴェルディ 2-1 ジェフユナイテッド千葉
全てが噛み合った会心の一撃で先制
6月17日、J2首位攻防戦。東京ヴェルディがジェフユナイテッド千葉を2-1で下し、トップに躍り出た。
立ち上がり、ヴェルディは千葉に押し込まれるが、前半12分、MF西紀寛のCKからFW杉本健勇のヘディングシュートが決まり、先制点を奪う。杉本健の走り込むタイミング、西のキックの精度、最高打点で頭を合わせる技術など、すべてが噛み合った会心の一撃だった。だが、以降は再び千葉にペースを握られ、前半を終了する。
後半、ヴェルディは立て続けにチャンスを作った。46分、MF飯尾一慶のシュートは千葉・DF山口智がブロック。54分、千葉のCKからカウンターアタックを仕掛け、DF森勇介のクロスを飯尾が胸で落とし、MF梶川諒太が右足を振る。しかし、ミートできず、シュートは枠を逸れた。
待望の追加点は72分、杉本健が頭でつないだパスをFW阿部拓馬が巧みなボールコントロールでペナルティエリアに侵入。背後を取られそうになった千葉・DF渡邊圭二はたまらず足を出し、倒された阿部はPKを得る。これでリードを2点に広げた。
千葉は72分にFW深井正樹、84分にFWオーロイを投入し、より一層圧力を強めるが、反撃は88分のオーロイの1点のみ。ヴェルディが逃げ切り、味の素スタジアムは今季最高の歓喜に沸いた。
守勢のヴェルディだったが、決定機では上回った
ゲームの大まかな構図は、攻める千葉に対し、守るヴェルディと映った。だが実際、千葉はどれだけの決定機を作り出したか。わずか2回である。一方、ヴェルディは5回の決定的なチャンスを作り、うち2つをゴールに結びつけた。ヴェルディは守勢に回りながらも、最終ラインの手前で相手の勢いを削ぎ、危険性の高い攻撃を消すことに成功していた。
貢献度の高かった選手のひとり、ボランチの和田拓也の言葉で試合を振り返る。