#48 6/3 東京都リーグ1部 青梅FC vs FC.フエンテ東久留米
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #48
点の取り合いは、首位の意地を見せた青梅FCに軍配
6/3(日)19時 東久留米総合高校グラウンド
東京都社会人サッカーリーグ1部
青梅FC 4-2 FC.フエンテ東久留米
主導権の奪い合い 密度の濃い前半
「立ち上がり相手に動かされて後手に回ってしまった」
「最初の入り方が悪かった」
青梅FC・北原由監督、FW平松翔の言葉だ。両人とも、立ち上がりに主導権を握れなかった事を反省点に挙げた。試合開始から、FC.フエンテ東久留米が攻勢に出る。長いボールで相手の裏のスペースを突いていく。個々の高い技術も生かして先手を奪いにかかる。
相手のフィードを警戒した青梅・GK櫻木翔太は、前線の選手に対して相手のサイドバックにボールが入ったらプレスに行くよう指示を出す。FW岩田朗、平松の2トップのアプローチで相手の選択肢を限定すると、少しずつ青梅がペースを取り戻していった。速いパスワークや前線の個の力で相手ゴールに迫る。しかし、フエンテも集中を切らさず堅い守備で応戦する。
フエンテも黙って主導権を明け渡したわけではなかった。前半22分、フエンテ・MF垣本右近が魅せる。ペナルティエリア内で相手守備陣を翻弄するテクニックを見せ、最後はループシュートを放つ。これはGKにキャッチされたが、傑出した個人技でフィニッシュまで持っていった。
そして26分、フエンテが先制点を奪う。MF高橋克也が裏へ抜け出すと、GKとの一対一を制した。青梅・櫻木も反応して体にボールを当てたが、そのままゴールへ吸い込まれていった。
ビハインドを背負った青梅だったが、チームの誇るストライカーが、同点弾を挙げる。33分、前を向いてボールを持った岩田がドリブルで仕掛ける。そして右足を振り抜き、ゴールを陥れた。「この時は、相手との間にスペースがあった」と話すように、それまで抑え込まれていたが、ゴールの場面は前を向くことができた。相手の一瞬の隙を、岩田は逃さなかった。
攻勢を強めた青梅が、勢いに乗る。41分、ゴール左寄りでFKを得る。MF福井佑太の放ったシュートが、ゴール右に決まった。キャプテンがチームを逆転に導き、前半は2-1で青梅がリードを奪った。