#47 6/3 関東リーグ2部 前期 第9節 東京23FC vs 横浜猛蹴
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #47
不測の事態にも攻撃姿勢を貫いた東京23FCが、首位チームを撃破
6/3(日)11時 横浜スポーツマンクラブサッカー場
関東サッカーリーグ2部 前期 第9節
東京23フットボールクラブ 2-0 横浜猛蹴FC
首位と勝点1差の東京23FCは、その首位チーム・横浜猛蹴と直接対決した。両チームひとりずつ退場者を出す予想外の展開だったものの、前半にMF渡邉敬人、後半にMF新貝亮太がゴールを決め、東京23が勝利した。
先制点を奪うも退場者を出した前半
「強いチームにも攻めて勝つ。」
米山篤志監督の目指すサッカーは攻撃的だ。そんなコンセプトを実践し続けている東京23が、先制点を奪う。
前半7分、右サイドの渡邉にボールが渡ると、背番号18は思いっきり右足を振り抜く。目の覚めるようなシュートがゴール左隅に突き刺さった。フリーの状態でパスを受けたため、余裕を持って打つことができた。幸先良く先制したが、横浜猛蹴も黙っていない。15分、右サイドからグラウンダーの速いクロスが入ると、FW飯田朋が右足で狙う。しかし、東京23・GK平川正城が反応し、セーブした。
試合は、ボールを保持する東京23に対して横浜猛蹴が受けて立つという構図で推移する。横浜猛蹴のチャージが激しく、ファウルでプレーが止まることが多かった。そんなアグレッシブな相手に、東京23がミスからチャンスを与えてしまう。28分、自陣での横パスをかっさらわれゴールに迫られる。何とか守り、事なきを得たが、不用意なパスミスは注意を払わなければならない。31分には、横浜猛蹴・飯田にシュートを許す。常にゴールを狙っている警戒すべきアタッカーだ。
直後には、東京23にチャンスが訪れる。FW田村聡のパスを受けたFW山本恭平が、左足で狙うもわずかにゴール右へ外れた。FW山本孝平が既に復帰しており、山本恭は少し下がった位置から虎視眈々とゴールを狙っている。
東京23が優勢に試合を進めていたが、36分、MF猪股聖哉が2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまう。中盤のコンダクターを失い、残り時間を10人で戦うことを余儀なくされた。
システムを中盤がダイヤモンドの4-4-1にシフト。MF安東利典がワンボランチを務め、山本恭がトップ下に入った。ホームチームのアクシデントが続く。前半終盤、DF飯野大造が負傷してしまった。ここで代わって投入されたのは、攻撃センスを備える新貝だった。守るのではなく、あくまで次のゴールを目指す。指揮官のそんなメッセージが伝わってくるようだった。